内容説明
炭素14による年代測定や、鋼・刀装具の成分分析が可能となった今、ただ名刀を見上げるばかりの研究がどれほどの説得力を持ち得るのか―。二千本余の太刀、刀を精鑑した著者が切り開く「日本刀論」の新境地。
目次
序章(日本刀勉強の心構えなど;姿・地鉄・刃文についての基本的な考え方 ほか)
1章 姿(体配)(「反り」の発生についての考察;「反り」の時代的変遷と特徴 ほか)
2章 地鉄(原料~刀身)(「地鉄(刀身)」の鑑賞法と注意点
「地鉄」についての基本的な考え方と「砥あたり」 ほか)
3章 焼き刃(刃文)(日本刀が「片刃」を選択した理由について;「刃文」の発生、特に「乱れ刃」について ほか)
4章 日本刀あれこれ(磨り上げに伴うあれこれについて;「再利用」「再刃」について ほか)
論考 「湾刀の発生」について
著者等紹介
倉島一[クラシマヒトシ]
昭和22(1947)年生まれ。研師。平成3(1991)年、財団法人日本美術刀剣保存協会主催「研磨技術等発表会」特賞、その他優秀賞など。平成24(2012)年、公益財団法人日本刀文化振興協会主催、第三回研磨技術等発表会金賞第一席(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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