しょっぱい夕陽

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062192279
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

酸いも甘いも知っている。でも自分のことは、おぼつかない。話題作『ぼくの守る星』著者による、48歳年女・年男たちの5つの奮闘!

公務員の佐藤は家を建てたし、息子も立派に育った。でも、結婚生活20年目にして妻が浮気をしている。そんな中、勤め先の役所に、中学生のとき憧れていた田村和歌子が相談に訪れて……。(「エフの壁」)

保育士の媛谷もえぎは、半年前から落語家・春風亭星也に夢中。クレーマーの保護者から理不尽に怒鳴られても、若い保育士に陰口を叩かれても、星也と結婚する日を夢見ていれば、何も怖くなんかない。(「もえぎの恋」)

中学校教師の野瀬は元教え子の妻から、家でも「先生」と呼ばれている。ある日の帰り道、卒業生の美和子に鉄パイプで襲われ負傷した。野瀬は女子生徒に恋愛感情を抱かせてしまう自分に思い悩むが……。(「かみふぶきの空」)

酸いも甘いも知っている。でも自分のことは、おぼつかない。
話題作『ぼくの守る星』著者による、48歳年女・年男たちの5つの奮闘!

「エフの壁」
「肉巻きの力」
「バナナの印」
「もえぎの恋」
「かみふぶきの空」

【著者紹介】
神田茜(かんだ・あかね)
北海道帯広市生まれ。1985年に講談師の二代目神田山陽門下に入門、95年に真打に昇進。2010年『女子芸人』で第6回新潮エンターテインメント大賞受賞。著書に『フェロモン』『好きなひと』『ふたり』『ぼくの守る星』などがある。

内容説明

人生、まだまだ折り返せてない。酸いも甘いも知っている。でも自分のことは、おぼつかない。話題作『ぼくの守る星』著者による48歳年女・年男たちの5つの奮闘。

著者等紹介

神田茜[カンダアカネ]
北海道帯広市生まれ。1985年に講談師の二代目神田山陽門下に入門、95年に真打に昇進。2010年に『女子芸人』で第6回新潮エンターテインメント大賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おしゃべりメガネ

161
神田さん作品3作目は短編集にチャレンジです。テーマは48歳の年男と年女をそれぞれ主役にして書き上げた内容です。どこかユーモアがあってクスッとなったり、あまりにも悲哀感がにじみ出ていて、ちょっと可哀想なキモチになったりと、読む側のキモチもいい意味で忙しい作品でした。自分もこの年齢になった時に果たしてどんな生活を送っているのか、想像もつきませんが、少なくともどこか一つでも自分に自信を持ち、周りへの感謝を忘れずに過ごしていれたらいいなと思います。年齢には逆らえませんが、なすがままにもなりたくはないかもですね。2016/07/08

baba

77
読メさん感想で気になって、やっと読めました。人生の先が見えだした48歳の男女の短編集。辛い境遇に葛藤する日々、それでも見方、考え方を変えれば少しは状況が変わって見える事を示唆している。それでも長年の考え方、行動を変える事は中々出来ない。切羽詰まってそれが見えてくるのがホロリと苦い。2015/09/22

ぶんこ

77
題名が秀逸でした。 48歳を主人公にした短編。 体力的に衰えを意識する年代で、落ち込む事も多い。 そんな時、中学時代の同級生だったり、アパートのお隣さんにチョッと心を開いてみると、緩やかな道が見えてくるようです。 しょっぱい48歳の現状ですが、曇ったり雨降りではなく、オレンジ色の夕陽が見えている。 読後感がホッとするものでよかったです。2015/04/26

chimako

75
どの話しの主人公も「何だかなぁ……」と読んでいて脱力してしまう。みんな「自分なんて」「仕方がないな」と諦め気味。妄想バリバリも超勘違いも。けれどちょっと救われるラストが用意されていて「まぁ、良かったんじゃない」とまるで保護者の気分。48歳なんてこんなに子どもだったかなぁ。佐藤なんて30代半ばの感じ。自分がりっぱな大人だとは思っていないけれど、どうも子どもっぽいよ、みんな。もう少し大人になってね~。2015/03/07

まーちゃん

70
「あるある」の共感に溢れた五編。主人公たちは皆、情けなくて、恥ずかしくて、でも可笑しくて。「頑張れよ。私も頑張るから。」妻に浮気された男、子どものコーチに恋する母親、噺家に恋した非正規雇用の保育士、元教え子と結婚した勘違い教師。ハッピーエンドはないけれど、彼らはほんの少し周囲に心を開くことで明日への希望を繋いで生きて行く。出まかせから始まった趣味(編物)と、元部下、新人アナ、実娘の三人を重ねて見てしまう、オヤジギャグが止められない土田の話が特に好き。2015/06/16

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