天人―深代惇郎と新聞の時代

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  • サイズ B6判/ページ数 374p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062191821
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

46歳で早世した「天声人語」名コラムニスト深代惇郎の生涯を、丹念な取材から描いた味わい深い人物ノンフィクション!朝日新聞の「天声人語」といえば深代惇郎――そう思い浮かべる人も多いはずだ。名コラムニストとして名を馳せた深代惇郎だったが、実際に「天声人語」を執筆したのはわずか3年弱だった。

46年の短い生涯を、講談社ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞受賞作家が丹念な取材から描いた人物ノンフィクション。

序章 言葉力
第一章 浅草橋
第二章 青春日記
第三章 横浜支局
第四章 戦後の原点
第五章 昭和二十八年組
第六章 上野署
第七章 特派員
第八章 名作の旅
第九章 ロンドン再び
第十章 有楽町
第十一章 男の心
第十二章 執筆者
第十三章 遠い視線
終章 法隆寺


後藤 正治[ゴトウ マサハル]
著・文・その他

内容説明

名文家しか書くことを許されない朝日新聞の名物コラム「天声人語」は、「天に声あり、人をして語らしむ」の意―人はそれを「天人」と呼ぶ。新聞がジャーナリズムの中心にあった昭和に、「天人」執筆者として輝きを放ち、惜しまれつつ早世した伝説のコラムニストがいた―多くの証言から描く人物ノンフィクション!

目次

言葉力
浅草橋
青春日記
横浜支局
戦後の原点
昭和二十八年組
上野署
特派員
名作の旅
ロンドン再び
有楽町
男の心
執筆者
遠い視線
法隆寺

著者等紹介

後藤正治[ゴトウマサハル]
1946年、京都市に生まれる。ノンフィクション作家。1990年『遠いリング』(岩波現代文庫)で講談社ノンフィクション賞、1995年『リターンマッチ』(文春文庫)で大宅壮一ノンフィクション賞、2011年『清冽』(中央公論新社)で桑原武夫学芸賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

100
後藤さんによる深代惇郎の生涯にかかわるノンフィクションです。私は深代惇郎の天声人語は大好きでこの中でも紹介されている彼の作品4冊はいつも愛読していたものでした。朝日新聞の時代や彼の周りの人物からの聞いたことなどをうまくまとめてくれています。朝日の昭和28年入社組には彼のほかにも多彩な人物がいて私の愛読していた松山幸雄や辰濃和男などもそうだと知ってやはり優秀な人材が集まる年代はあるものだと感じました。いい本です。2018/04/29

みつりんご

21
「読売 編集手帳」「毎日 余録」「産経 産経抄」と並べてみる、しかし新聞コラムと言えば「朝日 天声人語」を挙げる人が多いだろう。「天声人語」と言えば深代惇郎氏、本書は氏の伝記である。「物を言うより考える時間の長い」しかし下町育ちで心根の温かさがある、女性なら異性としての魅力を感じる人も多かったのではないのだろうか。所々に挟まれる氏の執筆による「天声人語」が心を奪う。存命であれば80代半ば、混迷の平成の時代ですら厚く軽妙に読ませてくれたのだろうか。享年46才、急逝が悔やまれる。2015/05/09

ぐうぐう

18
「天声人語」を執筆した記者の中で、ひときわ存在感を放った伝説のコラムニスト深代惇郎。深代が「天声人語」を担当したのは、たった三年弱。それは深代が白血病により、わずか46歳で亡くなってしまったからだが、その短い期間にも関わらず、未だ「天声人語」と言えば深代と連想されるほどに、彼のコラムは飛びぬけていた。著者は、そんな深代を語るうえで、深代のプライベートへズカズカと土足で上がるような取材をしない。あくまで新聞記者としての深代を知るため、当時の記者仲間から深代を語ってもらう。(つづく)2015/04/15

おさむ

17
43歳にして天声人語の書き手となった新聞記者の物語。まさに命を削って書いたのであろう作品群をまた読んでみたくなりました。後藤さんの筆は、佐野真一さんほど妄想がなく、オーソドックスなノンフィクションとして良品。享年46歳だった深代さんが今の朝日新聞の窮状を見てどうおもうのだろうか・・・・。2014/10/28

sasha

10
欲求不満が募る。読み進むごとに募る「コレジャナイ感」。稀代の名文家・深代惇郎を描くために、彼を知る人々に取材しているのだが取材対象者のことを詳細に綴り過ぎて肝心の深代惇郎の姿が消えてしまうことがしばしば。深代が白血病によって亡くならなければ彼も80代だし、彼を直接知る人々も高齢になっているので最後のチャンスだったと思うと残念。新聞が信頼できる情報源であった時代と共に描きたかったのだろうが、どちらも中途半端だ。これなら本田靖春『警察(サツ)回り』を再読した方がよかった。シクシク。2017/11/05

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