出版社内容情報
「奇抜卓抜」「出色」「素晴らしい」「傑出している」「感心した」選考委員激賞、文芸時評絶賛の話題作!!上海に住む日中混血(ダブル)の青年、カケル。
親元を離れ日々を徒然に暮らしていたが、ビザの更新のため日本に行くよう母親に言われる。一人旅のすえたどりついたのはオタクの聖地、秋葉原。その馬鹿馬鹿しくも傑作な結末とは?
――「日本語を学ぶ中国人を読者に想定した小説」、すなわち「カタカナを使わない小説」を書くというコンセプトのもと綴られるカケルの物語は、見たことのないルビ使い、日本語と漢語を大胆不敵に混交した文章で、読むものを幻惑し圧倒します。言語自体を相対化する文章表現、日中現代文化への風刺、漱石や子規他近代文学のパロディなどなど、知的な企みは、新鮮な驚きに満ちています。思わず声を出して笑ってしまう、個性的なユーモアにも注目してください。
「面白い小説」そして「優れた批評」を一度に堪能できる、今年を代表する文学が誕生しました!
横山 悠太[ヨコヤマ ユウタ]
著・文・その他
内容説明
日中混血の青年カケルは、上海の親元を離れ日々を徒然に暮らしている。ある日、ビザの更新のために日本へ行くことになり、オタクの聖地、秋葉原に辿り着く。その馬鹿馬鹿しくも傑作な結末とは?―ユニークなルビで読む者を圧倒する文章表現。クリティカルな日中文化論、そして見事な漱石論(パロディ)。大型新人のデビュー作。第57回群像新人文学賞受賞作。第151回芥川賞候補作。
著者等紹介
横山悠太[ヨコヤマユウタ]
1981年8月27日生まれ。岡山県出身。岡山城東高校卒業。留学生。北京在住。2014年、『吾輩ハ猫ニナル』で第五七回群像新人文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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