怪談四代記―八雲のいたずら

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062190244
  • NDC分類 930.28
  • Cコード C0095

出版社内容情報

110年ぶりの新刊! 小泉八雲の曾孫が語り尽くす、八雲没後も一族に伝わる「怪談」、そして子孫の目の前で起きる「怪異」!

1904年、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が「耳なし芳一のはなし」「雪女」などを収録した怪奇文学作品集『怪談(KWAIDAN)』を発表。
 それから110年、曾孫(ひまご)や玄孫(やしゃご)の時代になった現在の小泉家でも、いろいろな怪談が語り継がれ、そして不可思議な出来事が多発するという。
「カラスの因縁」「如意輪観音の呪い」「三途の川」「仏壇」など、あまり活字として出てこなかった小泉家の怪談や、親族ならではの考察を交えた小泉家の評伝・エピソードの全てがこの一冊に。
 八雲の曾孫で民俗学者・小泉凡が、怪談を愛する現代人、そして曾祖父におくる怪談逸話集。まさに110年ぶりの新刊!

はじめに
第1章 キャサリンから聞いた話
     三つのお願い
     聴き耳
第2章 キシラ島二つの奇跡
第3章 続くギリシャでの邂逅
第4章 異界への想像力-アイルランドの不思議な出会い
     バンシー
     二つの邂逅--2012年のアイルランドで
     ハッピー・ゴースト
     ゴーストツアー
第5章 クレオールの霊性
第6章 ハーンは狐?--小泉セツを育んだ松江の霊性
第7章 怪談のまち松江
第8章 カラスの因縁
第9章 鷺に守られる家
     自分のルーツはノルマン?
     パリからルーアンへ
     ヘロン村
     ル・アーブル-旅の終わり
     大久保から来た鷺
     鷺に助けられた話
     鷺とともに生きる
     父が逝った日
第10章 父の魂のいたずら
第11章 如意輪観音の呪い
第12章 お化け屋敷の思い出
第13章 七つまでは神のうち
第14章 怪異断片
      三途の川
      仏壇
      運ばれる「怪談」
第15章 「凡」の因果
あとがき

【著者紹介】
小泉凡(こいずみ・ぼん)
1961年、小泉八雲の孫・時の長男として東京で生まれる。
成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。専攻は民俗学。島根県立大学短期大学部教授、小泉八雲記念館顧問。
おもな著書、論文に『民俗学者・小泉八雲』(恒文社) 、『八雲の五十四年―松江からみた人と文学』(共著、松江今井書店)、「柳田國男と小泉八雲―五感力の継承をめざして」『成城大学民俗学研究所紀要』31集 、「イギリスに渡った出雲の護符」『山陰民俗研究』13などがある。

内容説明

「カラスの因縁」「如意輪観音の呪い」「三途の川」「仏壇」など、八雲没後、小泉家四代にわたり起きた怪異と、親族ならではの考察を交えたエピソードの全てが、この一冊に。八雲の曾孫で民俗学者・小泉凡が、怪談を愛する現代人そして曾祖父におくる怪談逸話集。

目次

キャサリンから聞いた話
キシラ島二つの奇跡
続くギリシャでの邂逅
異界への想像力―アイルランドの不思議な出会い
クレオールの霊性
ハーンは狐?―小泉セツを育んだ松江の霊性
怪談のまち松江
カラスの因縁
鷺に守られる家
父の魂のいたずら
如意輪観音の呪い
お化け屋敷の思い出
七つまでは神のうち
怪異断片
「凡」の因果

著者等紹介

小泉凡[コイズミボン]
1961年、小泉八雲の孫・時の長男として東京で生まれる。成城大学大学院文学研究科日本常民文科専攻博士課程前期修了。専攻は民俗学。島根県立大学短期大学部教授、小泉八雲記念館顧問、焼津小泉八雲記念館名誉館長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

HANA

48
曽孫が綴る小泉家年代記と言った一冊。怪談に触れている部分は一部だけだが、八雲の故地ギリシャやアイルランドを辿る旅とそこに息づく八雲に縁を持つ人々。八雲亡き後の小泉家のあれこれや意外な著名人との繋がり、鴉や鷺との因縁等、小泉八雲を読んだことのある人間なら興味を惹かずにはいられない話題が満載。また代々伝わる八雲の思い出等もその人柄を偲ばせるものが多い。各地に残されてた八雲の痕跡、それを巡って様々な繋りが芽吹く様も読んでいて心地よい。やっぱり偉大な作家はその死後も途切れることなく影響を与え続けているんだなあ。2014/08/10

おか

46
八雲の曾孫が八雲の足跡を辿って、ハーンの母親の故郷 キシラ島に行ったり、ギリシャやアイルランドに周り、その地では未だにハーンが息づいているのを確認する。 松江で行われていたゴーストツアー行ってみたかった。再開してくれるかなぁ2022/03/20

藤月はな(灯れ松明の火)

44
小泉八雲の家族と彼らに縁のある人々との交流を玄孫の視点から描いたエッセー。『怪談』で紹介されている怪談もあれば、創作秘話である小泉八雲の奥様のエピソードもあり、小泉八雲初心者には程良く、親しむことができます。『如意輪観音像の呪い』が怖くも、家紋となった鷺や孫の訃報に対する小泉八雲の霊のエピソードにほのぼのします。後、小泉八雲が「子どもには幽鬼を見る素質が備わっている子もいるので理解もせずに一方的に叱ってその力を失くさせる教師がいるのはけしからん」と述べている所が好きです。2014/09/30

りー

34
小泉八雲のひ孫による、小泉一族にまつわるエッセイ。怪異譚に関してはさほど取り沙汰されておらず、どちらかというと「まああり得るレベルの偶然だよな」という合縁奇縁にフィーチャーした内容である。しかしそれは著者が怪異の口伝という文化を当然とする家に生まれたからこその感覚で、多分もっとこう、いろいろ怪異や伝承に関する小話がたくさんあったんじゃあないのかい凡さん!と、そこはかとなく物足りなさを感じた。とは言え小泉家に関して穏やかな語り口で綴られるエッセイは八雲ファンであれば微笑ましく楽しめるものばかりだ。2014/09/22

yuzuriha satoshi

27
不思議なものを見る目と心は 何代先になっても受け継がれる 人のみないものを見るのは特別なことじゃない 同じものを見ていても とらえ方が違うから見えるものがある それをことさらに人に語る人は本当は見えていないのだろう 見えることが普通なら その度に大騒ぎしていられないのだから 本当の怪異は ゆるゆると何代にもわたって語り継がれていくものなのだ2014/10/24

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