還暦少年

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  • サイズ B6判/ページ数 252p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062189996
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

全国に四百チーム以上ある還暦野球。東京に実在するあるチームに集った男たちの人生という物語。「明日を生きる!」感涙の実話物語

還暦軟式野球選手権。登録されているだけで全国に四百以上ものチームがあり、六十歳を超えた約二万人が、いまだ野球に熱中し、全国大会も行われている。
この小説は、東京に実在する還暦野球チームに集った男たちの、人生という物語である。
定年後に生き方を見失った会社人間が、偶然の誘いから再び出会った野球に見つけたもの。
六二歳ににして初めて野球を始めた、「シンマイ」と呼ばれる男。
教育方針から生じた息子との軋轢が、野球を通して教えられたこと。
五年生存率四割。年齢と共にせまる病魔と闘いながら、野球をするために日々、戦い続ける男。
選手は引退したが、いまだ還暦野球を見守り続ける元グローブ職人がグラウンドに見つけたもの。
野球と通じて交錯する、それぞれの人生。「明日を生きる」心にエールを贈る、感涙の実話物語。

【著者紹介】
平山 讓(ひらやま ゆずる)1968年、東京都出身。スポーツを主題に、実在の人物、チームに光を当て、人の生を見つめる小説、ノンフィクションを発表している。日本を代表するリアル・ストーリーの書き手として知られる。『還暦ルーキー―60歳でプロゴルファー』(文庫版『ありがとう』)は映画化されベストセラーとなった。そのほかの著書に『ファイブ』(のちに漫画化)、障害者スポーツ「ぼっちゃ」を取り上げた『片翼チャンピオン』、三宅島の野球部を題材にした『灰とダイヤモンド 三宅高校野球部、復興へのプレイボール 』などがある。

内容説明

定年後に自分の居場所を見失った元会社人間が出会った人は。五年生存率四割。病魔と闘いながらグラウンドに立つ男。六二歳から野球を始めた「シンマイ選手」の孤独な奮闘!妻を失い悲嘆に暮れる元グローブ職人が見つけたものとは。この本の中に、明日への希望が見つかる!

著者等紹介

平山讓[ヒラヤマユズル]
1968年、東京都生まれ。実話を基にした物語(リアル・ストーリー)を数多く手掛ける。実在の人物に光を当て、スポーツを通じて再生する人の生を見つめる小説、ノンフィクションを発表している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

38
小説現代で読みました。 62歳の運動音痴、体格・体力の劣る親光さんが、区報に出ていた「選手募集」に応募。 バカにされながらも、元野球選手だった息子に励まされ、万年ベンチも厭わず大声で選手を応援。 還暦過ぎても頑張る親光さんと、仲間のお父さん達に元気を頂いました。 家族のありいうも良かったです。2015/02/19

けんとまん1007

20
こころは、いつまでも少年の部分を持ち続けたいと思っている。そんな人たちが、ここにいる。お互いを尊重しあいながらも、適度に意識しながら頑張ってみたり、そこから拡がる物語が楽しくもあり、また、じわっとくるものがある。チーム競技の場合、それぞれの役割があって、それが一つの結果となって表れる。「体が覚えている」というフレーズが、印象深い。実際、そういうことを実感することがあるからなのだが。こういう場を持てるということ自体、とても、素晴らしいこと。自分も、いくつか持っているつもりだ。2015/09/26

Cheers!

14
もうすぐ還暦を迎える友人に、還暦って言葉がつく本をプレゼントしようと探して見つける。とてもしみじみとよい作品だと思う。ただ、どうしても老い、病気、死を抜きには語れないこのお年頃。お祝いのプレゼントには不向きかな。2018/01/21

いつでも母さん

8
気持ちは暑苦しいのかと【ひきながら】読むも、一気にラストまで!面白かった。ある還暦野球チームの5つのお話。男の人って、会社人間っていうか仕事人間っていうか・・相棒(仕事だったり、健康だったり、妻だったり・・)を失ってからのそれぞれの気持ちのリセットが理解できるなぁ。弱いんだけれども、それもひっくるめて男の人っていいなぁ。【野球】9回裏、ゲームセットまで、否、人生の最期の時まで野球なんだなぁ。がんばれ!還暦少年達。2014/08/18

Tom Ham

6
読了。図書館で借りました。久々の平山譲。野球ってすそ野の広さに驚愕してしまう。これはなかなか感動する。還暦を過ぎ、老いていく己を感じつつ野球に取り組む選手の人生と思い。自分も還暦を迎えた時に打ち込める何かを持っていたいと思った。 早く終わらせて天ぷら食いに行こう!(笑) 2015/01/26

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