コロボックル絵物語

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  • サイズ B6判/ページ数 82p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062189064
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

日本の宝物、「コロボックル物語」。佐藤さとるさんからバトンを渡された稀代のストーリーテラー・有川浩と村上勉コンビ、スタート!『だれもしらない小さな国』をはじめとした「コロボックル物語」(全6巻)を書いた佐藤さとるから直接バトンを渡されたのは、稀代のストーリーテラー・有川浩。
佐藤さとる版コロボックルから有川浩版コロボックルへの橋渡しとなるのが本書、『コロボックル絵物語』です。有川浩による物語に、村上勉の全点描き下ろしイラストのお披露目ともいえる作品。コロボックルファンはもちろん、物語を愛するすべての人に贈る絵物語ができました。

「コロボックル物語」を読んだ少女を主人公とする絵物語は、村上勉が40年の時を経て名場面を描き直しをするという超豪華な「佐藤版コロボックル」部分から、「有川版コロボックル」に流れる見事なバトンリレーがなされます。昭和から平成へ。日本の宝物のコロボックルたちに、新たな命が吹き込まれました――!

「初代『コロボックル物語』を書かれた佐藤さとるさんは、日本中の子供たちにコロボックルというトモダチをくれました。
 きっとたくさんの子供たちが、私と同じように自分の身の回りにコロボックルを探したことと思います。

 私は大人になってから、佐藤さとるさんとお会いしました。
 佐藤さとるさんのご自宅は、『だれも知らない小さな国』に出てきたせいたかさんの小山のおうちそっくりでした。
「いらっしゃい」と出てきた佐藤さとるさんは、見上げるほど背が高くて、せいたかさんがそのまま年を取ったようなおじいさんでした。
 おうちに上がると、奥さまがお茶を出してくださいました。まるでおちび先生がそのまま年を取ったような、小さなかわいいおばあさんでした(お若いころは、きっとすごく美人だったにちがいありません)。
 私は思わずたずねました。
「せいたかさんは、佐藤先生だったんじゃないですか? コロボックルも本当にいるんじゃないですか?」
 佐藤さとるさんはにっこり笑って、私にこう言ったのです。
「ぼくは、今の時代の子供たちも、今の時代のコロボックルとトモダチになれたらいいなぁと思っているんだ。有川さん、新しい『コロボックル物語』を書いてみないかい?」
 そうして、新しい『コロボックル物語』のおひろめとして、この本が出ることになりました。

(有川浩「あとがき」より)」

有川 浩[アリカワ ヒロ]
著・文・その他

村上 勉[ムラカミ ツトム]
著・文・その他

内容説明

北海道に住む少女ノリコが、お母さんのお墓の近くで出会った「小さな生き物」。コロボックルの温かな物語の扉が、再び開く―。300万人が愛したコロボックル物語。最終巻刊行から27年、書き下ろし新シリーズ、スタート!

著者等紹介

有川浩[アリカワヒロ]
1972年、高知県生まれ。2004年、第10回電撃小説大賞・大賞受賞作『塩の街』でデビュー。2012年、キャラメルボックスのクリスマスツアー『キャロリング』の原案・原作ほか、俳優の阿部丈二と演劇ユニット“スカイロケット”を結成し、舞台化を自ら手がけるなど、演劇の世界へも挑戦の場を広げている

村上勉[ムラカミツトム]
1943年、兵庫県生まれ。1965年、佐藤さとる作のコロボックル物語の挿絵でデビュー。挿絵、絵本、装丁など、出版美術界と深く関わってきた。主な作品に『おばあさんのひこうき』(小学館絵画賞受賞)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

400
コロボックルに会いたくてちっちゃいメモに手紙書いたり牛乳置いてみたり。。可愛かったです。最後に会えてハッピーエンドってなるのかと思いきや!?なんか自分の子供時代にもこんなふうに信じてやまなかった伝説的なものがあったような気がしますが思い出せません。すっかり忘れていたピュアな気持ちを思い出させてくれる作品でした。2016/02/13

ダイ@2019.11.2~一時休止

273
「だれもが知ってる小さな国」読んだんで折角なのでこっちも読んでみた。コロボックルいたらいいなぁ・・・。2015/11/23

しゅわ

238
【図書館】いよいよ有川さんのコロボックル新作!とワクワクしながら本を開いたら…あれれ?ちょっと違う!? たぶん、有川さんも私達と同じく、あのコロボックルシリーズをドキドキしながら楽しんだんだろうなぁ~と好感は持てましたが、新作を期待してしまったので…ちょっと肩透かし。佐藤さとる版から有川浩版への橋渡しとなる“序章”という位置づけなのかな? いままでの物語のまとめな感じで、『旅猫レポート』のノリコさんやサトルが出てきます。とりあえず、これからどんな物語が紡がれるのか?楽しみにしたいと思います。2014/06/08

kaizen@名古屋de朝活読書会

227
スタバde朝活読書会で紹介があった。アイヌ語で「蕗の葉の下の人」を指すというコロボックル。佐藤さとるによる物語で一躍有名に。本書は有川浩の個性が出るというよりも、コロボックルとの向き合いに焦点。佐藤さとるの物語の紹介あり。あとがきに、佐藤さとるに勧められて描き始めたとのこと。納得。2014/08/13

ちはや@灯れ松明の火

202
小さな石、きれいな葉っぱ、そしてないしょの隠れ処。なにもかも見上げるような世界の中で、てのひらに包めるほどのひみつが宝物だった。風の音にかすかな笑い声を聞いて、横切る影にすばやい動きを追いかける。こっそり書いた手紙、ひっそり供えた牛乳、他のだれも知らない、ひみつのトモダチがほしかった。いつの間にかあの頃の親と同じくらいの大人になっていて、でも、その名前を思い出せばたちまちあの頃の自分がぱちりと目を覚ます。トモダチになるのに年齢なんて関係ない。昔よりちょっと大きくなったてのひらで、そっとひみつを守るから。 2014/06/18

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