地図のない場所で眠りたい

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  • サイズ B6判/ページ数 298p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062188890
  • NDC分類 290.9
  • Cコード C0095

出版社内容情報

講談社ノンフィクション賞同時受賞の二人の探検家。早大探検部の先輩と後輩が語る探検の神髄、探検の実際、執筆から書籍紹介まで。 誰もが「探検」の魔力に取り憑かれる一冊。講談社ノンフィクション賞同時受賞記念刊行!
 高野秀行と角幡唯介は、早稲田大学探検部の先輩・後輩の関係にある。角幡は、高野の『西南シルクロードは密林に消える』(講談社)を読んで探検ノンフィクションを志したという。
 二人にとって、探検とは、冒険とは何だろうか。探検家前夜から、探検の実際、執筆の方法論、ブックガイドまで、縦横無尽に語り尽くす。

第一章 僕たちが探検家になるまで
第二章 早稲田大学探検部
第三章 作家として生きること
第四章 作品を語る
第五章 探検の現場
第六章 探検とノンフィクションをめぐって
付録 探検を知るためのブックガイド
あとがき 角幡唯介・高野秀行


高野 秀行[タカノ ヒデユキ]
著・文・その他

角幡 唯介[カクハタ ユウスケ]
著・文・その他

内容説明

探検家前夜から、探検の実際、執筆の方法論、ブックガイド…。伝説の「早稲田大学探検部」出身の二人が縦横無尽に語り尽くす。付録・探検を知る一冊。

目次

第1章 僕たちが探検家になるまで
第2章 早稲田大学探検部
第3章 作家として生きること
第4章 作品を語る
第5章 探検の現場
第6章 探検ノンフィクションとは何か

著者等紹介

高野秀行[タカノヒデユキ]
1966年、東京都八王子市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大探検部在籍時に執筆した『幻獣ムベンベを追え』(集英社文庫)でデビュー。タイ国立チェンマイ大学日本語講師を経て、ノンフィクション作家となる。『謎の独立国家ソマリランド』(本の雑誌社)で講談社ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞

角幡唯介[カクハタユウスケ]
1976年、北海道芦別市生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業後、朝日新聞社に入社。同社退社後、チベットや北極圏を中心に探検活動を続ける。『空白の五マイル』(集英社文庫)で開高健ノンフィクション賞、大宅壮一ノンフィクション賞、梅棹忠夫・山と探検文学賞受賞。『雪男は向こうからやって来た』(集英社文庫)で新田次郎文学賞受賞。『アグルーカの行方』(集英社)で講談社ノンフィクション賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

55
早稲田大学の探検部出身のノンフィクション作家、10年先輩の高野秀幸さん、後輩の角幡唯介さんの対談集。探検と冒険との違い、探検部に入ろうとしたきっかけ、探検部の活動、探検部気質から、お互いの旅・冒険の話、作家としてのスタイルの違い、文体の話、小説とノンフィクション、お互いの著作についてなど、語り合った一冊。高野秀幸さんしか知らなかったけれど、とてもおもしろく読めた。2017/02/10

翔亀

47
未踏の地がない現代、両者とも未知のものを自らの身体で探求する探検家の現在を切り拓いているが、角幡さんは真剣登山系・内面重視、高野さんは脱力系・社会性重視と、志向性は異なる。なのになぜ両者とも私のお気に入りなのか、意外な理由がこの対談により判った。両者ともまず「作家」なのだ。報道系ノンフィクションと違って、事実を伝えるのではなく、自分の"真実"を伝えようとしている。角幡さんは小説に対抗して、高野さんは小説が書けないため、共に非小説により小説を超えようとしている。だから二人の著作が面白くないはずがないのだ。2016/03/05

ntahima

45
本屋で見かけてフラフラと買ってしまった。『空白の5マイル』で衝撃のデビューを飾った角幡唯介と我らが辺境作家高野秀行の濃密対談集。実はこの二人、早稲田大学探検部の先輩後輩の仲。西木正明、船戸与一なんて大先輩もいる。東京の大学に行きたいなんて考えたことは一度もないけど早稲田大学探検部には憧れる。それにしても好きなことしながら大学に裏表八年通って人気作家になれるとは才能の賜物とは言え羨ましい。学生時代の体力なら末席を汚す程度のことはできたかも?そしたら両名の先輩か...でも西木・船戸大兄の後輩になる自信はない。2014/06/06

Tui

38
ともに早大探検部出身である体育会系文筆家ふたりによる、味わい深い対談。歯に衣着せず物言う先輩高野と、それを飄々と受け流す(いい意味で鈍感な)後輩角幡。高野は角幡を「よくよく行動パターンを見てみると、かなりいいかげんなんだよね」と、角幡は高野を「協調性を発揮する場所が社会と同調してないだけで」とまあズケズケやり合う様子からも伺えるフランクな信頼関係。探検観から探検ノンフィクションという独特なジャンルにおける本の作り方まで楽しめます。リラックスしきった雰囲気の中でも、互いへの余りある敬意が感じられ、いいなー。2016/10/31

あやの

36
実は角幡さんの作品は未読なのだが、さすが、この対談は面白かった!早大探検部の話から各々の作品について、文章を書く姿勢についても語っている。なるほど~と思ったのは「突拍子もない体験」を称賛されるのではなく、「書いた文章」で勝負したいと二人とも言っていること。面白いものになるかどうかは文章次第ということで、どんなものでも表現力って大事なんだなと思った。冒険前に高野さんは入念に準備するが、角幡さんは意外と行き当たりばったりだとか、お二人の人柄も見ることができてとても興味深く読んだ。早速角幡さんの本を探そう。2024/10/06

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