江戸の象吉

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  • サイズ B6判/ページ数 250p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062188739
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

動物たちがすむ江戸の町に、ゾウの象吉がやってきた。ユーモラスで、「人情」にあふれた、「はじめての時代小説」におすすめの物語。 絵本作家であり、イラストレーターでもある太田大輔氏による、小学高学年から読める、江戸を舞台にした人情劇です。
 とはいえ、人間は一人も登場しません。江戸に住んでいるのはさまざまな動物たち、という大胆な設定です。
 親しみやすいキャラクターたちと、ユーモラスで人情にあふれた物語は、「はじめての時代小説」にぴったりです。
 著者による、墨絵の風合いの挿絵もいっぱい。
 2014年5月19?24日には、青山・ピンポイントギャラリーで原画展が開催される予定です。

●あらすじ
 ここは江戸。でも、人間ではなく、いろいろな動物たちが暮らしている。そこに突然、ゾウの象吉が現れ、その巨体にみんなはびっくり。
 象吉は、日本橋の「魚犬」という魚屋で働くためにやってきたのだった。
 すぐに腹が減って倒れてしまう、という問題はあるものの、力持ちでおおらかな性格の象吉はみんなの人気者に。「魚犬」もすっかり商売繁盛だ。
 しかしそれをねだんだ商売敵、イタチ孫兵衛の策略にはまった「魚犬」は一転して廃業の危機に……。
 そんな「魚犬」の窮地を救ったり、江戸の大火で火消しに活躍したりした象吉。その意外な生い立ちが明らかになる。

太田 大輔[オオタ ダイスケ]
著・文・その他

内容説明

ここは江戸。でも、暮らしているのは人間ではなく、いろいろな動物たちだ。そこへ突然、ゾウの象吉がやってきた。その巨体にみんなはびっくり。象吉は、日本橋の「魚犬」という魚屋で働くためにやってきたのだった。すぐに腹がへって倒れてしまう弱点はあるが、やさしくて力持ちの象吉は、みんなの人気者に。そして、「魚犬」のピンチを救い、町の大火事で火消しに活躍する。そんな象吉の、意外な身の上が明らかに―。小学生から読める、今までにないファンタジー江戸小説!

著者等紹介

太田大輔[オオタダイスケ]
1953年東京生まれ。イラストレーター、絵本作家。アメリカンポップな作風で、イラストレーターとして活躍した後、一転、江戸時代をテーマにした絵本や物語を創作するようになる。『江戸の象吉』が初の長編小説(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

99
登場するのは全員動物たち、という児童向け人情話。花のお江戸にやってきた象吉は、賢く優しく力持ち。お腹が空くと動けなくなるという弱点はあるけれど〈ただ者ではない!〉感をびしばし漂わせている。もしも人間の江戸時代の将軍が「猫宗様」のような人だったら、歴史は変わっていただろうな。著者がイラストレーターだけに、挿絵がとても楽しい。歴史上の人物や出来事がモデルとなっているので、興味の入り口として子どもたちにすすめたい本。擬人化ファンタジーだけど、それほど子供っぽくはなく、大人が読んでも風刺として楽しめる。2017/09/29

anne@灯れ松明の火

20
新刊棚で。なんかおもしろそうと。読了後、自分の鼻(笑)が確かだったと満足した。表紙からわかるように、登場するのは動物だけ。あとがきによると、「地球の江戸時代そっくり」の「動物だけが住む星」が舞台という。史実を上手にアレンジしながらの、楽しい物語。主人公・象吉に何か秘密があるらしいと匂わせた設定もいい。会話のところどころに「クン」「パオーン」と動物の鳴き声が入るのも愉快。ここから江戸時代に興味を持つ子が出るかもしれないな。初太田さん。他の作品も読んでみたい。 2014/07/25

こおり

18
舞台は江戸、登場人物は全て動物!うふふ、おもちろい。児童書のようで、セリフや描写は子どもが読んでもわかりやすく楽しい表現になっているけど、江戸時代の設定はなかなかしっかりとしていて侮れない。実在の人物をモチーフにしたキャラも登場するよ。時代物好きにとっては、馴染んだ世界を一味違った趣向で楽しめるし、そうでない人にとっては入門編のような感覚で楽しめるかも2014/08/15

びすけっと

12
2014年5月刊。新聞児童書紹介つながり。 将軍家は代々猫だった!本書を読んでいて気になったのがそこ。江戸の住民が動物として描かれた何ともユニークな児童書。はるばる長崎から江戸を目指してきた象吉。気品があり、気立てが優しい。ただすぐに腹が減るのが玉に瑕。見慣れぬ住人に江戸中がざわめきます。魚犬で働くことになるけれど、いたちの謀略でお店とりつぶしに。その再興に力を注ぎます。落語のようでもあり、動物による人情?がまた良いのです。2014/09/24

まるちゃん

10
人ではなく動物たちの江戸の町を舞台に、海を渡ってきた象吉と、江戸の町の動物たちの人情話。児童書なので読みやすかったけど、時代構成もきちんとしてあるみたいで違和感なく楽しむことができました。2017/10/29

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