出版社内容情報
東日本大震災、獅子奮迅の活躍を残した海上自衛隊1万6000人の記録。現場を率いた横須賀地方総監による、後世に残す大型手記!あのとき、横須賀地方総監をつとめていた著者・高嶋海将。
14:46 地震発生。
14:52 「全可動艦艇は三陸沖に向かえ!」と大号令。
15:44 最初の護衛艦「さわゆき」が横須賀を出港。
16:14 「大規模災害派遣計画」を正式に発動。
この迅速な初動はいかにして可能になったのでしょう。
本著者の率いる横須賀地方総監部から、指揮所の移動を決断したためです。
まるまる1ヵ月の間、本著者は自衛艦隊司令部に移り、一元的に総兵力を
指揮することができました。
被災者の救援、物資の輸送、米軍との共同作戦……。
次々と課題をクリアしつつ、福島第一原発を冷却するための
「オペレーション・アクア」も始まります。
時間が迫る中、大型船に水を満載し、横須賀から小名浜まで曳航。
幾多の危険を乗り越え、このミッションは無事成功します。
二次災害を出さず、多くの成果を残せたのは、隊員1万6000人が
真摯に任務に取り組んだためでしょう。
本書は、トップが率先垂範してその記録を残すことで、数百年に
一度の経験を後世に伝えるアーカイブの先駆けとなるものです。
〈作家・阿川弘之氏推薦〉
「本書は、海上自衛隊の一指揮官が、東日本大震災に直面し、
対処した、感銘深いヴィヴィッドな記録である」
第一章 初動
第二章 本格的な支援・救援活動
第三章 生活支援・行方不明者の捜索
第四章 福島第一原子力発電所
オペレーション・アクア:真水作戦
第五章 減勢
終章
高嶋 博視[タカシマ ヒロミ]
著・文・その他
内容説明
平成23年3月11日。東日本大震災後、迅速な初動で被災者の捜索と救援を開始した海上自衛隊。困難な現場に果敢に立ち向かった1万6000人は、896人の人命救助と425柱の遺体収容を実現した。そして、未曾有の原発危機に際して、発電所冷却のための「オペレーション・アクア」を遂行する―。これらの指揮を実際に執ったトップが後世に残す大型手記。
目次
第1章 初動
第2章 本格的な救援・支援活動
第3章 生活支援・行方不明者の捜索
第4章 福島第一原子力発電所オペレーション・アクア(真水作戦)
第5章 減勢
終章
著者等紹介
高嶋博視[タカシマヒロミ]
海上自衛隊元横須賀地方総監。昭和27年香川県生まれ。昭和46年香川県立三本松高等学校卒業(22回生)。昭和50年防衛大学校卒業(第19期生)。平成5年在ノルウェー防衛駐在官。平成13年護衛艦隊司令部幕僚長(海将補)。平成14年第1護衛隊群司令(インド洋派遣:補給支援活動)。平成16年海上幕僚監部人事教育部長。平成19年護衛艦隊司令官(海将)。平成20年統合幕僚副長。平成22年横須賀地方総監(東日本大震災に従事)。平成23年8月退官。現在、日本無線株式会社顧問(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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KOH
yamatoshiuruhashi
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おせきはん