日本橋本石町やさぐれ長屋

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  • サイズ B6判/ページ数 228p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062188098
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

日本橋本石町やさぐれ長屋。ここに住まうのはみんな事情を抱えた人ばかり。笑って怒って泣いて――心温まる江戸人情物語。日本橋本石町に弥三郎店と呼ばれる長屋があった。事情を抱えた住人ばかりが住んでいて――。

「時の鐘」真面目一徹、そろそろ嫁をと周囲から勧められる鉄五郎。そんな鉄五郎に気になる相手が現れたのだが、若くして出戻ったおやすという莨屋の女だった。

「みそはぎ」おすぎは、老いた母親の面倒をみている。ある日、勤め先の井筒屋に見慣れぬ男が来るようになった。

「青物茹でて、お魚焼いて」おときの旦那は錺職人。次第に泊まり込みの日数が長くなり、しまいにはひと月にもなった。

「嫁が君」おやすはずっと旦那が家にいるおひさのことが羨ましい。ある日、この旦那が寄せ場からきた人物だと噂になる。

「葺屋町の旦那」おすがのかつての奉公先の倅が、弥三郎店にやってきた。どうやらこの倅、わけありのようで。

「店立て騒動」弥三郎店が店立てに?! 住人は緊急事態にてんやわんやの大騒ぎ。どうにかこの事態をとめられないか。長屋の住人が一致団結して行ったことは。

時の鐘
みそはぎ
青物茹でて、お魚焼いて
嫁が君
葺屋町の旦那
店立て騒動


宇江佐 真理[ウエザ マリ]
著・文・その他

内容説明

日本橋本石町にある、通称“やさぐれ長屋”には、様々な事情を抱えた住人がどういうわけだか、集まっている。一本気な職人、早々に出戻ってしまった若い娘、旦那が帰ってこなくなった女房…。お互い、お節介をやきながらも助け合う長屋の人々の毎日は、あっという間に過ぎていく―。

著者等紹介

宇江佐真理[ウエザマリ]
昭和24年北海道函館市生まれ。函館大谷女子短期大学を卒業。平成7年「幻の声」でオール讀物新人賞を受賞し、受賞作を含む連作集『幻の声髪結い伊三次捕物余話』で話題を呼ぶ。平成12年『深川恋物語』で吉川英治文学新人賞、平成13年『余寒の雪』で中山義秀文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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かなっぺ

148
日々の暮らしに追われる日本橋本町の与三郎店であるやさぐれ長屋で暮らす人々の話。それぞれの話が繋がりのある人情話の6話からなら短編集。2話の『みそはぎ』では年老いた母(今で言う認知症あり、下の世話の必要あり)の面倒を見ている18歳のおすぎに隣に住む35歳の喜助が言い寄ってきて、おすぎが断ろうと、喜助と喜助の母、おすぎとが言い合いになっていた所歩けない身動きがとれない年老いた母が土間口に這い出て、右手には出刃包丁を握って「おすぎに手を出すな!」と叫びそのままぴくりともしなくなった。(亡くなった)場面に慄いた。2017/09/12

新地学@児童書病発動中

131
作者お得意の市井もの。日本橋の長屋に暮らす登場人物たちを主人公に据えた連作長編。その日暮らしの長屋の住人の涙と笑いが、胸に沁みる。ぼけてしまった母の世話をする女性を描く「みそはぎ」が一番の好みだった。兄弟はあまり助けてくれずに一人で母の支えていくおすぎのやるせない想いが伝わってくる。このあたりは現在の介護の問題にも通じる。一人で苦しんでいるおすぎを何とか支えようとする長屋の人達の温かさに、胸が熱くなった。いつの世も庶民は苦しい。苦しいけれど助け合いの心は持っている。そんな大切なことを教えてくれる小説だ。2016/08/14

藤枝梅安

117
北村さゆりさんのカバー画が目当てで購入。小説現代に掲載された6編をまとめた1冊。タイトル通り、裏店に住む、一癖もふた癖もある住人達が、真っ直ぐに相手に向かい、時には傷つけあい、時には共通の敵に向かって協力しながら、つつましく日々を暮らしている。うわさ好きな女房たちと実直だが短気な職人の亭主達。歌舞伎の世話物のように、芝居見物の場面も井戸替えの場面も織り込みながら、季節ごとの6つのエピソードを楽しむことが出来る。100%善人や武家が出て来ないから、ホームドラマのように物語が進むのが心地よい。2014/05/09

ぶんこ

73
生真面目で理屈っぽい鉄五郎さんもよかったけれど、鉄五郎さんの良さを判って、彼が鳶に喧嘩をうられた時に啖呵をきったおやすさんが素敵でした。 長屋での人々との関わり方も素晴らしい。 いい夫婦です。 弥三郎店が追い立てにあって、長屋の皆がどうなるのか心配でしたが、寡婦になった藤江さんがいい人でした。 また追い立てをくいながらも、後の人の為に井戸替えをする長屋の人々、寄せ場帰りと色眼鏡で見られた六助さんの心意気にグッときました。 2015/12/21

kouya

65
読友さんのレビューを読み初見の作家さん。すでに逝去されているのが残念です。長屋に住む各家族の話。一話一話、主になる家族視点から、最後はみんな集まっての〆。味噌醤油の貸し借りが当たり前にあった時代のご近所付き合い。家族以上の絆がありいいですね。文章は読みやすく、物語に入りやすいあっという間の時間でした。2020/08/01

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