出版社内容情報
急逝した時代小説の名手による、最後の「深川澪通り木戸番小屋」。木戸番夫婦が人々の心に温かな灯をともす、逸品揃いの八篇を収録。
江戸・深川。木戸番の笑兵衛とその妻、お捨は、人にいえない苦労の末に深川に流れてきたと噂されている。
無口だが頼りがいのある笑兵衛と、ふっくらとした優しさで人々を包み込むお捨のもとには、困難な人生に苦しむ人々が日々、訪れる。
悲しみや愁いを抱えた人たちの背中をそっと押す二人。
生きてゆくことにささやかだが確かな希望の灯をともす、八篇を収録。
今年3月に逝去した著者による、このシリーズ最後の1冊。
【著者紹介】
1938年、東京、新橋生まれ。1969年「粉雪舞う」で小説現代新人賞佳作、「ママは知らなかったのよ」で新潮新人賞、1989年『深川澪通り木戸番小屋』で泉鏡花文学賞、1993年『恋忘れ草』で直木賞、1997年『江戸風狂伝』で女流文学賞、2005年『夜の明けるまで 深川澪通り木戸番小屋』で吉川英治文学賞をそれぞれ受賞。ほかの著書に「慶次郎縁側日記」シリーズ、『父の戦地』、『あんちゃん』など多数。2013年3月、75歳にて死去。
内容説明
中島町澪通りの木戸番夫婦は、もとは武士だったとか、日本橋の大店の主人だったとか、いずれにしても品のよい夫婦で、界隈の人達は困ったことが起きると知恵を借りに行くという。傷ついた人にいつでもそっと寄り添ってくれた、お捨、笑兵衛夫婦。大人気シリーズ、最終巻。
著者等紹介
北原亞以子[キタハラアイコ]
東京、新橋生まれ。1969年小説現代新人賞佳作、新潮新人賞を受賞しデビュー。1993年『恋忘れ草』で直木賞を受賞。『深川澪通り木戸番小屋』シリーズでは、1989年に泉鏡花賞を、2005年『夜の明けるまで深川澪通り木戸番小屋』で吉川英治文学賞を受賞している。2013年3月永眠。歴史時代作家クラブ特別功労賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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