出版社内容情報
石塚のライフワークの一つであるパイプライン撮影。8×10(エイトバイテン)でフィルム撮影した、初期集大成ともいえる写真集。
イシヅカは想像力豊かな、注目していきたい作家だ。
マーティン・パー(写真家/マグナム・フォト)
<ステッカー掲載コメントより>
■撮影地
ICELAND(アイスランド)
全ての電力を自然エネルギーで賄うアイスランド。そのアイスランドの地熱発電所のパイプライン。
ALASKA(アラスカ)
1年の3/4凍結する北極海ベルードベイから、太平洋の不凍港バルーデーズに伸びる南北1280kmの石油輸送のパイプライン。
■パイプラインに対して <「石塚元太良インタビュー」より一部抜粋>
あるいは、「フォトジェニック」という言葉。例えば、花とか女性の裸体なんかはそういうものだとされるよね。そこにきっと何か親和性みたいなものがあるはずなんだけど、それって一体何なんだろう、ということはいつも思っていて。(ポール・)セザンヌが「自然は円柱、球、円錐によって扱い表現すべきである」ということを言ってるんだけど、パイプラインという「球を含んだ円柱」が自然の中にあることで、奥行みたいなものが強調されたりするからフォトジェニックなのかな。
【著者紹介】
1977年生まれ、写真家。1999年バックパッカー旅行しながらアフリカを縦断し、アジアを縦断しながら撮影した「Worldwidewonderful」でエプソンカラーイメージングコンテスト大賞。2002年「Worldwidewarp」でヴィジュアルフォトアワード、日本写真家協会新人賞を受賞。
2006年、アラスカのパイプラインを追いかけるように撮影したシリーズ「Pipeline Alaska」の展覧会と同名写真集が話題に。
2011年度文化庁在外芸術家派遣。2013年ポーラ財団海外芸術家派遣員。
2012年春、アイスランドのSIMレジデンシーに招聘され、地熱エネルギーを都市へ運ぶパイプラインの撮影制作を行う。
近年、パイプライン、氷河、ゴールドラッシュなどの特定のモチーフで独自のランドスケープを世界中で撮影し続ける彼のスタイルは、コンセプチュアル・ドキュメンタリーとも評され、ドキュメンタリーとアートの間を横断するように、時事的な話題に対して独自のイメージを提起している。
著者等紹介
石塚元太良[イシズカゲンタロウ]
1977年東京都生まれ。受賞・フェロー・レジデンス。2002 epsonカラーイメージングコンテスト大賞。2003 第1回ヴィジュアルアーツフォトアワード大賞。2004 日本写真協会新人賞。2011 文化庁在外芸術家派遣員。2012 アイスランドSIMレジデンシー、レイキャビク滞在制作。2013 ポーラ美術振興財団若手芸術家在外研修員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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