内容説明
市松人形から球体関節人形まで、京都で人形店を営んだ名物店主が綴った人形とひとびとの日々。
目次
1(い・や・す;モナリサ;チキンサラダを、もうひと皿;去りゆくつばめ)
2(忘れ傘;プリウス;コマ送り;モニター)
3(耳;必然仕事人;梅酒;ラジオ深夜便;辻褄)
4(障害受容;恋のハリキリボーイ;不確定な話;私の孤独;選択日和)
5(阪急電車;何かが道をやってくる;背負い籠;比叡山)
人形日和―ヒナマツリ・ワンスモア
著者等紹介
青山恵一[アオヤマケイイチ]
1947年京都市中京区壬生に生まれる。1969年立命館大学(二部・夜間)経営学部卒業。1976年東本願寺近く、OLDY’S SHOPハリキリボーイ開店ののち、「昔人形青山」として人形専門骨董商となる。1982年北大路に移転。のちK1ドヲル・にんぎょカフェを併設。創作人形を中心としたギャラリー活動をはじめる。2017年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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莉玖
5
私が創作人形に興味を持ちはじめた頃、こちらのお店の事を教えて頂いたのですが、残念ながら伺うタイミングを逃してしまいました。なぜご存命のうちに伺わなかったのかと、本書を読みながら後悔しきり。2019/09/29
保山ひャン
3
珈琲舎・書肆アラビクで入手。北大路の昔人形青山の店主だった青山恵一氏が「ドール・フォーラム・ジャパン」に寄稿されたエッセイを中心に編まれている。「あらゆるモノは、需要があるとき、一番美しい」とか「人形の手も足も衣装も、全てはその人形の顔に向かう道であり、その道の先を予感させるものでなくてはならない」のような文に線を引きたくなるし、内容がきわめてミステリ的な結構を持っていることに驚いた。青山氏自身は推理小説が苦手、と書かれているが、そのエッセイは意外な展開、アクロバティックな伏線回収、オチがついているのだ。2019/09/16
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