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犬は何を見たのか―THE NEW YORKER傑作選

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  • サイズ B40判/ページ数 557p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784062184403
  • NDC分類 934
  • Cコード C0098

出版社内容情報

「?(疑問)」を「!(なるほど)」に変える男、グラッドウェルが『ニューヨーカー』誌に発表した傑作短編19本を一挙収録(一部を紹介)アイデアと先見性とで、その後の世界を大きく変えた、マイナー・ジニアス(小さな業界の天才)たちの物語。

第1章 TVショッピングの王様   
テレビと実演販売を融合させた「TVショッピング」。この手法を初めて考案したのは“伝説の実演販売人(ピッチマン)”として名を馳せたロン・ポピールだった。万能野菜カッターや家庭用ロティスリー(肉焼き器)を全米中に売りまくった男の“販売の極意”とは?

第2章 ケチャップの謎 
アメリカのスーパーでは、何十種類ものマスタードが売られている。だが、ケチャップは大ブランド「ハインツ」がほぼ棚を独占している。なぜ、ハインツ社のケチャップは、ここまでポピュラーになったのか? そこには、“革命的なケチャップ”をつくった同社の秘策があった。

第3章 ブローイング・アップ(吹っ飛び)の経済学
ビジネス書の傑作『ブラック・スワン』で一躍時の人となったナシーム・タレブ。そのタレブは、有名になる前から「変わり者のトレーダー」だった。「いつか必ず破滅的な事態が起こる」可能性に賭け、毎日損を出し続ける不思議な投資戦略。だが、正しかったのはウォール街ではなく彼だったのだ!

第4章 本当の髪の色    
1950年代のアメリカ。「髪をブロンドに染めるのは、コーラスガールか売春婦」とされた時代に登場した家庭用ヘアカラーは、瞬く間に全米中の女性たちに広まっていく。その流行は、ヘアカラーに“あるメッセージ”を託した二人の天才的な女性コピーライターがつくり出したものだった。広告業界関係者必読!

第5章 ジョン・ロックの誤解
避妊薬のピルを開発したハーバード大医学部教授のジョン・ロックは、熱心なカトリックでもあったため、できるだけ「自然な避妊法」にすべく、ピルに“ある決まり”をつくる。だが、その決まりのために、ピルを服用する女性たちは大きな悩みを抱えることになった・・・・・・。

第6章 犬は何を見たのか?
どんな猛犬もたちどころに大人しく、まるで“天使のような犬”にさせることができる、カリスマ調教師のシーザー・ミラン。その秘密は、犬の“ある習性”を利用した、彼の独特な身体の動作にあった。シーザーが動くとき、「犬は何を見ている」のだろうか?

目次
はじめに 
第1部 マイナー世界の天才たち 
偏執狂か先駆者か
第1章 TVショッピングの王様 
アメリカのキッチンを征服した男
第2章 ケチャップの謎 
マスタードは数十種類以上、なのにケチャップは、なぜ同じ味?
第3章 ブローイング・アップ(吹っ飛び)の経済学 
ナシーム・タレブが#壊滅的損失ブラックスワンの不可避性を投資戦略に転換させるまで
第4章 本当の髪の色 
ヘアカラーと戦後アメリカの隠れた歴史
第5章 ジョン・ロックの誤解 
#避妊薬#ピル#の開発者が女性の健康について知らなかったこと
第6章 犬は何を見たのか? 
カリスマ調教師シーザー・ミランの神業
第2部 セオリーと現実がズレる理由 
理論と予測と判断と
第7章 オープンな秘密 
エンロン、インテリジェンス、そして情報過剰の危険性
第8章 100万ドルのマレー 
ホームレスのような問題は、対処するよりも解決するほうが簡単かもしれない理由
第9章 画像をめぐる問題点 
乳がん撮影と空軍力、「見る」という行為の限界
第10章 借りもの 
盗作は人生を破滅させるほどの罪なのか?
第11章 点と点を結べ 
インテリジェンス改革のパラドックス
第12章 失敗の方法論 
ある人は緊張し、ある人はパニックに陥るのはなぜか?
第13章 爆発 
チャレンジャー号の悲劇は誰の責任か? それは「誰」のせいでもなかった
第3部 第1感は正しいか 
個性も知性も直感次第?
第14章 遅咲きの花 
天才=早咲きの花か?
第15章 成功しそうな人間 
「誰がこの仕事に向いているのか」わからないときの雇い方
第16章 危険な心 
犯罪プロファイリングは容易につくられる
第17章 才能という名の神話 
頭脳明晰な人間に対する過大評価とは?
第18章 採用は2秒で決まる? 
面接で本当は「何」がわかるのか
第19章 トラブルメーカー 
ピットブルが犯罪について教えてくれたこと


マルコム・グラッドウェル[マルコム グラッドウェル]
著・文・その他

勝間 和代[カツマ カズヨ]
翻訳

内容説明

「?」を「!」に変える男、マルコム・グラッドウェル。「TVショッピング」「巨大事故」「採用面接」…独特の視点とユニークな枠組みで、世の出来事や現象をスパッと切る。『THE NEW YORKER』掲載の珠玉記事19本を一挙収録。

目次

第1部 マイナー世界の天才たち―偏執狂か先駆者か(TVショッピングの王様―アメリカのキッチンを征服した男;ケチャップの謎―マスタードは数十種類以上、なのにケチャップは、なぜ同じ味?;ブローイング・アップ(吹っ飛び)の経済学―ナシーム・タレブが壊滅的損失の不可避性を投資戦略に転換させるまで ほか)
第2部 セオリーと現実がズレる理由―理論と予測と判断と(オープンな秘密―エンロン、インテリジェンス、そして情報過剰の危険性;100万ドルのマレー―ホームレスのような問題は、対処するよりも解決するほうが簡単かもしれない理由;画像をめぐる問題点―乳がん撮影と空軍力、「見る」という行為の限界 ほか)
第3部 “第1感”は正しいか―個性も知性も直感次第?(遅咲きの花―天才=早咲きの花か?;成功しそうな人間―「誰がこの仕事に向いているのか」わからないときの雇い方;危険な心―犯罪プロファイリングは容易につくられる ほか)

著者等紹介

グラッドウェル,マルコム[グラッドウェル,マルコム] [Gladwell,Malcolm]
1963年イギリス生まれ。米国誌『ニューヨーカー』のエースライターとして世界中にファンを持つ

勝間和代[カツマカズヨ]
1968年東京都生まれ。経済評論家。現在、株式会社「監査と分析」取締役、内閣府男女共同参画会議議員、中央大学ビジネススクール客員教授。慶應義塾大学商学部卒業、早稲田大学大学院ファイナンス研究科修了。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

131
ニューヨーカーというと昔短編集を読んだ覚えがあります。その雑誌のコラムに連載されているものをピックアップしたもののようですね。ちょっとした工夫の物語のようで大企業の成功と違うところが結構楽しめますプロジェクトX の身にアメリカ版という感じなのでしょうか?あまり肩ひじ張らない感じで読めていいと思います。2016/02/20

かんちゃん

12
The New Yorkerの人気コラムニスト。先入観、ステレオタイプ、錯覚などなど、人は見えている事象を必ずしも見えている通りには認知しない。心理学、経営学、統計学などの知識を総動員して、広範な解説を行っている。非常に興味深く、面白い。これで、ひとまず邦訳されているマルコム・グラッドウェルの主要本は読んだことになるが、ぜひ続編を期待したい。2014/12/14

Koichiro Minematsu

8
いやぁー、面白かった! ケチャップの謎は、別冊単行本で読んでいたので、興味深くのめりこんだ。 多くはあえてコメント差し控えます。 一言、犬は観察しています、飼い主に似るんじゃないっ、飼い主に同化されるんです。 そう思ってしまう! 犬は飼っていないのでわからないのですが…2014/11/13

くさてる

6
世界は広い筈だけど、同時にとても狭い。それぞれの小さな世界で繰り広げられるプロフェッショナルの苦闘や研鑽が、広い世界にもたらすのは、女性の自己主張を伴った髪の色、何でも切れるキッチンスライサー、犬のしつけを成功させる方法…。様々な題材から著者がひきだす観点が面白くてあっという間に読んでしまいました。読みやすくてためになるコラム集です。2014/06/18

芸術家くーまん843

6
代表作『急に売れ始めるにはワケがある』をはじめビジネスに絡んだものが多く本書もまた販売・マーケティングにかかわるコラムが主体。キッチン用品・調理器具を売りさばいた実演販売の天才たちの話、ケチャップビジネスの歴史、家庭用ヘアカラーを売りまくったコピーライターたちと戦後アメリカで彼女たちのコピーが売れた理由などじつにさまざまなトピックが取り上げられており、じつにワクワクする内容の一冊。2014/03/19

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