出版社内容情報
日々の暮らしの細々とした発見、忘れられない出会いの思い出、大好きな本のこと……などなど、やさしい眼差しに満ちたエッセイ集!
「もういない、でもまだいる」 この前、好きだったひとを、みかけた。まちがいない。会いたいと思いながら会えなかった人に、ようやく会えた。そう思ったとたんに、その人がもうなくなっていることを思いだした。
「ぬか床のごきげん」 ぬか床には四種類の期限がある。笑うぬか床、慇懃なぬか床、怒るぬか床、そして淋しがるぬか床。
「真夜中の海で」 大学では生物を勉強した。私の卒業研究は、「ウニの精子のしっぽの運動性」だった。
「晴れたり曇ったり」 大学時代、バスの窓越しに見かけた喫茶店「晴れたり曇ったり」。一度訪ねてみたいと思いつつ、いくことはなかった。
【著者紹介】
川上 弘美(かわかみ・ひろみ) 1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。ほかの作品に『風花』『どこから行っても遠い町』『天頂より少し下って』『神様2011』『なめらかで熱くて甘苦しくて』などがある。
内容説明
日々の暮らしの発見、忘れられない人との出会い、大好きな本、そして、「あの日」からのこと。いろんな想いが満載!最新エッセイ集。
目次
匂いの記憶(どんどん焼―睦月;春の雪―如月 ほか)
ぬか床のごきげん(へへん。;厳然たる ほか)
いつもそばに本が(かじりたい;『宦官』のころ ほか)
お訊ねしますが(東京は、不思議;疑う ほか)
いつもそばに本が2(こよなく美しい日没―『この世の全部を敵に回して』(白石一文)
行ってみようじゃないか―『食の達人たち』(野地秩嘉) ほか)
晴れたり曇ったり(こぶまき;かわうそ ほか)
著者等紹介
川上弘美[カワカミヒロミ]
1958年生まれ。96年「蛇を踏む」で芥川賞、99年『神様』でBunkamuraドゥマゴ文学賞と紫式部文学賞、2000年『溺レる』で伊藤整文学賞と女流文学賞、01年『センセイの鞄』で谷崎潤一郎賞、07年『真鶴』で芸術選奨文部科学大臣賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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