カフェ・デ・キリコ

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 218p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062182164
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

出版社内容情報

人生の三つの試練は、愛すること、忘れること、そして許すこと。イタリア、ミラノでカフェを営む霧子母娘の、許しと絆の物語。人生の三つの試練。それは、愛すること、忘れること、そして許すこと――。
中学3年生の霧子は、イタリア人の父と日本人の母を持ち、日本に暮らしている。イタリアに住む父の家族には会ったことがない。
父が交通事故死し、イタリアの祖父も亡くなり、遺産はただひとりの孫である霧子へ相続されることに。夫の面影を追う母と、ある理由から母を許せないでいる霧子は、それぞれの思いを抱えたまま、イタリアはミラノへの移住を決意し、祖父の経営していたギャラリー・カフェを継ぐ。
隣家に住む血のつながらない兄弟ダヴィデとアンドレア、いじわるなクラスメイト、そしてカフェに毎日のように来る老人。さまざまな人との交流のなかで、異国暮らしの厳しさと、思いがけない優しさに触れ、霧子は人生の三つの試練を知る。
祖父と母の根深い確執、そして母を許せないでいた霧子の思いは、最後明かされる衝撃の事実に、揺れ動く。
イタリア在住の著者が描く、家族の許しと絆の物語!

目次より
第一章 ミラノ、チョバッソ通り
第二章 ダヴィデ
第三章 メニュー
第四章 バジリコ家の事情
第五章 ケーキのネーミング
第六章 ついに開店
第七章 常連さんたち
第八章 兄弟
第九章 いよいよ登校だけど……
第十章 編入したはいいけれど……
第十一章 あの人は、だれ?
第十二章 家族なんて
第十三章 事実


佐藤 まどか[サトウ マドカ]
著・文・その他

内容説明

中学2年生の霧子は母とともに、父の故郷・イタリアのミラノへ移住し、祖父の経営していたギャラリー・カフェを継ぐことに。隣家に住むバジリコ兄弟、いじわるなクラスメイト、そして気難しい老人。さまざまな人たちとの交流のなかで、異国暮らしの厳しさと、思いがけない優しさに触れる。

著者等紹介

佐藤まどか[サトウマドカ]
1964年生まれ。1987年イタリアへ渡り、ミラノのDomus Academyを卒業。イタリア中部のトスカーナ州・シエナ在住。2006年『水色の足ひれ』で第22回ニッサン童話と絵本のグランプリ童話大賞を、『スーパーキッズ 最低で最高のボクたち』(講談社)で第28回うつのみやこども賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みっこ

71
イタリア人の祖父から古い家を相続し、母娘でイタリアへ移住。そしてそこでカフェを開く。色々事情はあれど、なんて羨ましい設定!カフェが大好きなので、コーヒーやケーキ類の説明を読んでいるだけで楽しかったです。イタリア人とカフェとの関係って、なんだか素敵。祖父と両親、母と霧子、バジリコ兄弟、それぞれの確執はよく考えると重いものだけど、そこは児童書、さらりと書かれていました。ドロドロしないし、このくらいでちょうどいいかも。主人公霧子は中学生とは思えないしっかりもの。意地悪女子たちに啖呵を切るシーンが好きです。2017/03/28

ゆのん

68
【児童書】イタリア人の父親を事故で亡くし、祖父の遺産を相続した主人公の霧子は母親とイタリアでカフェを開く。隣人にはイケメン兄弟。人種的な問題や親子間、兄弟間の悩みなどがテーマになっているが、主人公をはじめ登場する10代の子供達が前向きで爽やかなので好感を持てる。カフェで出される画家達をテーマにしたお菓子がとても魅力的。2021/01/07

ぶんこ

51
イタリア人の父が事故死し、日本人の母と父の実家ミラノへ移住する中学生キリコ。イタリアの公立中学で、転入生にも学科の試験があって、編入学年を決めると知って驚きました。その試験も外国人には難しい。編入後の歴史の授業内容にも驚かされました。日本の歴史丸暗記授業、このままでいいのかと不安になります。と、物語とは遠いところばかり気になってしまいました。人を許すという事が主題なのでしょうか。人が誰でも許す事が出来るようになったら世界は平和だ。なんて事も思ったりして、何を読んでいたんだか。2017/04/04

ひめか*

42
イタリア在住の作家だからか、海外YA文学のような感覚で楽しめた。両親はイタリアの祖父に結婚を猛反対され、駆け落ちして日本で霧子を育てた。父は事故で亡くなり、祖父も亡くなり、母と霧子は祖父の遺したギャラリーカフェを継ぐことに。隣人の兄弟ダヴィデとアンドレア、結局2人ともいい人だったな。いじめてくる3人組女子たちに思いをぶちまけるシーンがすごくかっこよかった!カフェに行きたい!愛すること、忘れること、許すことが人生の3つの試練。淡い恋、家族愛と確執、友達。イタリアの空気を感じられる爽やかな青春小説でした。2022/05/09

しょこ

42
井戸のある石畳の中庭に、紺色のパラソルを設えたテーブルとイス。その傍らには、祖母のお気に入りだった薄水色の小さなクラシックカー。コーヒーとほんの少しのお菓子があるカフェ・デ・キリコ。なんともそそられる情景☆日本からイタリアに移住し、母が経営するカフェで手伝いながら、学校に通うキリコの家族と、ご近所のバジルコ兄弟のお話。みんなさびしさを抱えながら日々を過ごす。みんなさびしいもの同士なら、いがみ合わずに、労わり、仲良くしていこうよ。そういったお話だった。読後は、ほっこり~☆2017/03/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6489816
  • ご注意事項

最近チェックした商品