それでも私にできること。―さよならを言うまでの一年の記録

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  • サイズ B6判/ページ数 413p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062181075
  • NDC分類 936
  • Cコード C0098

出版社内容情報

難病ALSで余命3年を宣告された新聞記者の旅の記録。「人生で大切な人たち」と過ごす最後のキプロス、ハンガリー、ニューヨーク。

44歳の新聞記者スーザンは2011年夏、「パームビーチ・ポスト」を去った。退職の理由はALS(筋萎縮性側索硬化症)。ルー・ゲーリッグ症候群と呼ばれる神経変成疾患は、徐々に筋肉が萎縮し、最終的に自発呼吸もままならなくなる難病。余命3年と告げられたスーザンは、よくある「死ぬまでにやることリスト」をつくるのではなく、「人生最後の思い出をつくる旅」を始めた。親友、夫、40年ぶりに現れた生みの母と共に、顔も知らない生みの父のふるさとキプロスへ。結婚20年を迎えた夫と、ベルリンの壁崩壊直後に新婚時代を過ごしたハンガリーへ。親友と共に、ずっと憧れていたオーロラを見にアラスカへ。妹と地元フロリダのクルージングへ。14歳の娘の「決して見ることのできない未来の結婚式」のために、最高のウエディングドレスを探しにニューヨークへ。上の息子と思い出のサニベル島へ。アスペルガー症候群の末の息子とは近くの動物園へ。スーザンの人生最後の旅は、命の力強さを教えてくれる。この本は、「いかに生きるか?」というわたしたちへの問いかけである。
――――スーザンは勇気と力でこの本を書いた。彼女の人生は突然に短縮されたが、不安ではなく愛と幸せを選んで生きる方法を教えてくれる。(『パブリッシャーズ・ウィークリー書評)

●発進 July-September
それでもラッキー
クリニック
驚異 
ウェスリー
動物と期待

●ユーコン October
オーロラ
ありがとう
北極光
レック・ビーチ

●カリフォルニア October
過去へ 
家族の再会
ユルト
閉じたループ

●クリスマス December- January
ともに
さよならパーティ
自分へのプレゼント

●ハンガリー February
青春
カップル
会話
ブダペスト

●クルーズ March
姉のステファニー

●プレゼント April
パノス
聖書

●チキー・ハット May
わたしだけの場所
マンゴー祭り 

●内面への旅 May-June
アルバムづくり
トイレ
わたしのトライアスロン

●手放すこと May-June
スイミング
オーブリーの誕生日
ホスピス
葬式 

●キプロス June-July
恐れを知らない者 
タートル・ビーチ
聖アンドレアス
カルパスの老人

●ニューヨーク July
カルダシアン一家
マリーナの旅
タトゥ
支持
クラインフェルド
いつまでも

●キャプティヴァ・アイランド August
ライオンの足

謝辞
訳者あとがき

【著者紹介】
●スーザン・スペンサー=ウェンデル
「パームビーチポスト」の新聞記者。よき妻であり三児の母。44歳にして難病難病ALSに侵され、新聞社を退職。残された三年を、大切な人と旅をして過ごすと決意する。本書は彼女の処女作となる。
●ブレット・ウィター
北米で120万部のベストセラーとなった『デューイ』の共著者。

内容説明

歩けなくなる。話せなくなる。抱きしめられなくなる。数年すれば死んでしまう。ALS(ルー・ゲーリッグ病)と宣告された新聞記者、スーザン。三児の母として、働く女性として、「やりたかったこと」とは?涙ではなく、勇気に満ちた感動のノンフィクション!

目次

発進July‐September
ユーコン―October
カリフォルニア―October
クリスマス―December‐January
ハンガリー―February
クルーズ―March
プレゼント―April
チキー・ハット―May
内面への旅―May‐June
手放すこと―May‐June
キプロス―June‐July
ニューヨーク―July
キャプティヴァ・アイランド―August

著者等紹介

スペンサー=ウェンデル,スーザン[スペンサーウェンデル,スーザン] [Spencer‐Wendel,Susan]
『パームビーチ・ポスト』で20年近いキャリアをもつジャーナリスト。チャペル・ヒル校ノースカロライナ大学卒業後、フロリダ大学大学院でジャーナリズムを専攻し、修士号を取得。プロフェッショナル・ジャーナリスト協会とフロリダ・プレス・クラブで表彰され、長年の法廷記事に対してはフロリダ法曹協会の生涯功労賞を受けた。フロリダ州ウェスト・パームビーチに、夫と3人の子どもたちとともに暮らしている

ウィッター,ブレット[ウィッター,ブレット] [Witter,Bret]
ライター。『ニューヨーク・タイムズ』のベストセラーとなった5冊の本の執筆に協力している。ジョージア州ディケーター在住

吉田利子[ヨシダトシコ]
東京教育大学文学部卒業。翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

くさてる

7
発症して数年で死に至る病、ALSを発症した女性が、生きているうちにやるべきこと、したいことに取り組んだ一年の記録。深刻な内容だけれどお涙頂戴ではなく、でも、死を前にした女性が家族と人生に寄せる想いはしっかり伝わってくる。母親であること、娘であること、妻であること、職業人であること、友人であること。それらの全部を見つめる彼女の視線がとても自然で、素直に心を動かされる気持ちになった。哀しいだけではないけれど、勇気と感動だけのお話でもない。ただ、一人の女性の人生がここにあります。2013/12/04

桐一葉

3
たまたま手に取ったら、ALSの人の本やった。びっくり!必然やったのかしらねー。今も手動いてはるんかなー。その後が知りたいな。喜びとともに生きる、感情は選べる、という言葉は心に残ってる。そうして生きてゆく。2014/10/01

naokom

1
ALSの方の担当をさせてもらうことになり、読みました。医学書ではなく、このような本から得られることも多い。代替手段とか、心情的なこととか。読んで良かったです。2014/01/27

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