出版社内容情報
思わぬ身内の不幸で剣持忠三郎と改めた文吉。周囲に夢見る夢之助やらへこたれない人やらが蠢いて…。厄介事、依然続々の紋蔵最新作!
葵御紋付提灯に手を出した、しがない小役人のはずの山本庄蔵。「江戸払い」か「御扶持召放」か、厄介事は“窓ぎわ同心”紋蔵のもとに……。その間も、庄蔵は江戸をちょこまか動きまわる。この男、とにかく、へこたれない! 表題作他8編収録の人気シリーズ新展開。
内容説明
葵御紋付提灯に手を出した、しがない小役人のはずの山本庄蔵。「江戸払い」か「御扶持召放」か、厄介事は、“窓ぎわ同心”紋蔵のもとに…。その間も、庄蔵は江戸をちょこまか動きまわる。この男、とにかく、へこたれない!表題作他7篇収録の人気シリーズ新展開。
著者等紹介
佐藤雅美[サトウマサヨシ]
昭和16年、兵庫県生まれ。早稲田大学法学部卒。処女作『大君の通貨』で第四回新田次郎文学賞を受賞。平成6年『恵比寿屋喜兵衛手控え』で第百十回直木賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
baba
17
夢見る夢之助が現れ、難題に難題が重なるが、紋蔵が過去の事例などから難問、奇妙な問題を調べ解決に導く様は面白く、いつもの簡潔な文書で語られる。長女稲が夫に先立たれ文吉に家督を譲られる。これからの文吉の成長が楽しみ。2014/03/01
ねなにょ
16
図書館にあったので。初、紋蔵。シリーズ物だろうとは思ってはいたけれど、13作中の12作目だったとは! だからキャラクターがイマイチ、ピンとこなかったりして、混乱困惑してしまったのか…。それでも、面白かった。夢見る夢之助さんがいいなぁ。チャンスがあったら、シリーズの最初から読みたいな。2015/02/20
ソババッケ
11
シリーズ12作目。紋蔵の長女・稲が嫁いでいる剣持鉄三郎が病で急逝し、跡目を紋蔵家の養子・文吉にという話が持ち上がった。文吉の周辺からは目を離せない。奉行所に持ち込まれる難問も実に活き活きとした展開をみせる。それというのも時代考証がしっかりしているからかもしれない。「公事方御定書」、「御仕置例類集」などがよく引用されるが、今回は、「慶安の御軍役」、「武家奉公構」、「以上並武家御扶持人例集」、京の所司代・板倉父子の残した「京都板倉式目」「駿台雑話」、御定書以前の慣習法「律令要略」なども使われている。★3.72013/04/02
うさこ@タッタカタ
10
図書館。やっと書棚に並んでおりました。稲ちゃんが!気の毒。そしておちよちゃん、性悪になってしまったわねー文庫で購入するつもりなので、流し読み。2015/07/19
蕭白
9
普通の人である主人公の紋蔵さんがいい味を出しているので、好きなシリーズです。今回は珍しく表題作の「へこたれない人」にパート2がありました。他の話にもちょろちょろ絡んできていたので、これからも・・・となりそうな雰囲気でした。文吉の成長っぷりもかっこよく、これからが楽しみです。2014/01/20
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