減電社会―コミュニティから始めるエネルギー革命

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減電社会―コミュニティから始めるエネルギー革命

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  • サイズ B6判/ページ数 198p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062178464
  • NDC分類 501.6
  • Cコード C0054

出版社内容情報

原発でも再生可能エネルギーでも、大規模発電は不合理だ。エネルギー先進国の取材を通じ、合理的な熱と動力の供給法を提案する。

原発事故前と原発事故後で何が変わったのか。何も変わっていないのではないかと私は思う。それは原発を必要とする側と、原発をやめようという側、双方に言えることだ。
 脱原発へのマクロなシナリオを描くことはできなくはないが、それは単なる数字の遊びと言われてしまえばそれまでである。いま必要なのはやってみせること、グッドプラクティスを示すことではないか。一つ一つ小さくてもいいから、地域から動き出せば、必ず日本は変わると信じたいし、もう一度そこから始めたい。
(本文より)

脱原発の「その後」の希望!

大規模発電・送電に依存するシステムから、
市民自身による自立分散型エネルギーシステムへ。
熱の1割しかエネルギーにできない電力に依存せず、
熱も動力も「地産地消」が可能なシステムは存在する。

ヨーロッパから日本へ。
コミュニティが風力・太陽光・バイオマスを合理的に
熱・動力・電力に配分し利用する――。

そんな「減電社会」の最新レポート!

原発の呪縛から抜け出して持続可能な社会を築く
先進地域の成功例をレポートし、現実的な展望を示す!

 序章 パンドラの筐
 第一章 石油と電気の世紀
 第二章 もう一つの道と日本
 第三章 地域を潤す自然エネルギー――オーストリア
 第四章 脱原発がもたらした成功――ドイツ
 第五章 地方からの挑戦――日本
 第六章 減電社会

【著者紹介】
一九五六年静岡県生まれ。東京大学農学部卒業。出版社勤務などを経て、環境学習・環境保全活動の支援・自然エネルギーの普及・持続可能な地域づくり等の事業に携わる。三・一一以降、飯舘村の放射能汚染調査、後方支援活動に取り組んでいる。
主な著書に、『メダカが消える日 自然の再生をめざして』『コミュニティエネルギーの時代へ』(以上、岩波書店)、『自然エネルギーがわが家にやってくる』(中央法規出版)、『二〇五〇年 自然エネルギー一〇〇% エコ・エネルギー社会への提言』(時潮社、共著)、『マグロが減るとカラスが増える?』(ダイヤモンド社)、『飯舘村 6000人が美しい村を追われた』(七つ森書館)がある。

内容説明

山村が再生可能エネルギーを「産業」にできる!地域から動き出せば、日本だって必ず変わる!脱原発の「その後」の希望。

目次

序章 パンドラの筐
第1章 石油と電気の世紀
第2章 もう一つの道と日本
第3章 地域を潤す自然エネルギー―オーストリア
第4章 脱原発がもたらした成功―ドイツ
第5章 地方からの挑戦―日本
第6章 減電社会

著者等紹介

小澤祥司[オザワショウジ]
1956年静岡県生まれ。東京大学農学部卒業。出版社勤務などを経て、環境学習・環境保全活動の支援・自然エネルギーの普及・持続可能な地域づくり等の事業に携わる。三・一一以降、飯舘村の放射能汚染調査、後方支援活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬弐仟縁

7
ドイツの優れた事例もあるが、日本では実際にどう展開できるか。八戸市の市民風車があるようだ(146ページ)。共同出資。マグロの大間だが、活断層が下北半島にもあるので放射能汚染のリスクが払拭できないが、発電風車がある。エコキュートとは空気集熱式ヒートポンプ給湯機である(165ページ)。意味までは知らなかった。実は、この本には中山間地域の撤退の農村計画の説明も、ズバリ説明していないが、その説明となっている箇所が巻末にある。そして本書を元にして、中電のオペレーターにリニアは止めて、浜岡再稼働止めてと言っといたよ。2013/01/16

月をみるもの

6
「ゾンビ・パラサイト」と同レベルで面白い。が、電力の単位が kw/MW いり混じってて気持ち悪いのが玉に瑕。コジェネと電気自動車、バイナリ発電の組み合わせで、原理的にはかなり小規模な集落でも自給自足が可能になりそう。2017/03/07

Humbaba

6
現在潤沢にあるものでも、自分たちで創りだしたものでなければ将来的にもずっとあり続ける保証はどこにもない。消費する人間の数は増え続けている。人口が増えるというのは社会がより豊かになっているということであり良いことだが、同じ豊かさを維持するためには今の形のままでは環境が耐えられない。2016/06/28

Humbaba

3
電力は現在の生活を支える非常に重要なエネルギーである.しかし,現在のような大規模発電は,エネルギー効率が低い.熱,電力,動力を効率的に分配すれば,今よりも少ない動力源でエネルギーをまかなえる.2013/01/15

19May

2
国内はもとより、ヨーロッパなど海外の事例からエネルギー問題を考える一冊。それぞれの事例の長所と課題が、わかりやすく整理されている。著者の提案は、暖房に使う電気を減らして熱を活用しよう。エネルギー(電気や熱)は中小規模のコミュニティー単位で需給バランスを考えようなど、建設的で示唆に富む。思考停止に陥りがちな自分の脳みそに活を入れるためにも手元に置いておきたい一冊。2013/04/13

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