出版社内容情報
原発でも再生可能エネルギーでも、大規模発電は不合理だ。エネルギー先進国の取材を通じ、合理的な熱と動力の供給法を提案する。
原発事故前と原発事故後で何が変わったのか。何も変わっていないのではないかと私は思う。それは原発を必要とする側と、原発をやめようという側、双方に言えることだ。
脱原発へのマクロなシナリオを描くことはできなくはないが、それは単なる数字の遊びと言われてしまえばそれまでである。いま必要なのはやってみせること、グッドプラクティスを示すことではないか。一つ一つ小さくてもいいから、地域から動き出せば、必ず日本は変わると信じたいし、もう一度そこから始めたい。
(本文より)
脱原発の「その後」の希望!
大規模発電・送電に依存するシステムから、
市民自身による自立分散型エネルギーシステムへ。
熱の1割しかエネルギーにできない電力に依存せず、
熱も動力も「地産地消」が可能なシステムは存在する。
ヨーロッパから日本へ。
コミュニティが風力・太陽光・バイオマスを合理的に
熱・動力・電力に配分し利用する――。
そんな「減電社会」の最新レポート!
原発の呪縛から抜け出して持続可能な社会を築く
先進地域の成功例をレポートし、現実的な展望を示す!
序章 パンドラの筐
第一章 石油と電気の世紀
第二章 もう一つの道と日本
第三章 地域を潤す自然エネルギー――オーストリア
第四章 脱原発がもたらした成功――ドイツ
第五章 地方からの挑戦――日本
第六章 減電社会
【著者紹介】
一九五六年静岡県生まれ。東京大学農学部卒業。出版社勤務などを経て、環境学習・環境保全活動の支援・自然エネルギーの普及・持続可能な地域づくり等の事業に携わる。三・一一以降、飯舘村の放射能汚染調査、後方支援活動に取り組んでいる。
主な著書に、『メダカが消える日 自然の再生をめざして』『コミュニティエネルギーの時代へ』(以上、岩波書店)、『自然エネルギーがわが家にやってくる』(中央法規出版)、『二〇五〇年 自然エネルギー一〇〇% エコ・エネルギー社会への提言』(時潮社、共著)、『マグロが減るとカラスが増える?』(ダイヤモンド社)、『飯舘村 6000人が美しい村を追われた』(七つ森書館)がある。
内容説明
山村が再生可能エネルギーを「産業」にできる!地域から動き出せば、日本だって必ず変わる!脱原発の「その後」の希望。
目次
序章 パンドラの筐
第1章 石油と電気の世紀
第2章 もう一つの道と日本
第3章 地域を潤す自然エネルギー―オーストリア
第4章 脱原発がもたらした成功―ドイツ
第5章 地方からの挑戦―日本
第6章 減電社会
著者等紹介
小澤祥司[オザワショウジ]
1956年静岡県生まれ。東京大学農学部卒業。出版社勤務などを経て、環境学習・環境保全活動の支援・自然エネルギーの普及・持続可能な地域づくり等の事業に携わる。三・一一以降、飯舘村の放射能汚染調査、後方支援活動に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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