風はこぶ

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  • サイズ B6判/ページ数 290p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062178402
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

杏子は34歳。恋人の浩一郎との結婚を考えるが、彼の態度がはっきりしない。30代女性の恋と仕事をさわやかに描く、長篇小説!

インテリアコーディネーターの吉居杏子は大手ハウスメーカーを辞め、南青山の小さな設計事務所で働く34歳。元同僚・山本浩一郎とは6年間交際している。結婚も考えるが、浩一郎の態度がはっきりしない。そんなおり、祖母がひとりで暮らし新潟で大地震がおこり……。

【著者紹介】
青木奈緒(あおき・なお) 1963年、東京都生まれ。学習院大学文学部ドイツ文学科卒業、同大学院修士課程修了。オーストリア政府奨学金を得てウィーンに留学。1989年より翻訳・通訳などの仕事をしながらドイツに滞在。 1998年に帰国して『ハリネズミの道』でエッセイストとしてデビュー。おもな著書に『うさぎの聞き耳』 『くるみ街道』 『動くとき、動くもの』『幸田家のきもの』 などがある。

内容説明

インテリアコーディネーターの吉居杏子は大手ハウスメーカーを辞め、南青山の小さな設計事務所で働く34歳。元同僚・山本浩一郎とは6年間交際している。結婚も考えるが、浩一郎の態度がはっきりしない。そんなおり、新潟でひとりで暮らす祖母に大変な事件が降りかかる。人生の転機を迎えた30代女性の姿をさわやかに描いた長篇小説。

著者等紹介

青木奈緒[アオキナオ]
1963年、東京都生まれ。学習院大学文学部ドイツ文学科卒業、同大学院修士課程修了。オーストリア政府奨学金を得てウィーンに留学。1989年より翻訳・通訳などの仕事をしながらドイツに滞在。1998年に帰国して『ハリネズミの道』でエッセイストとしてデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

47
大手住宅メーカーに勤務していた杏子が、同僚の恋人とのはっきりしない関係の中、建築事務所に転職してインテリアデザイナーとして仕事や職場環境には恵まれる。ある日強烈な台風を見に出かけた事がきっかけで別れを切り出せた事、とてもわかる気がしました。そんな時に中越地震での祖母の被災を目の当たりにして「家とは何か」を考えさせられた杏子。特に祖母の大事な物を掘り出す為に、檜の棟木を切らざるをえない場面が印象的でした。家を建てる、解体すると家の生き死にと、震災が続く日本とそこの住む人々を思わせられる本でした。2019/04/25

百太

28
筆者の優しさか、甘くてふんわりしていて育ちの良さがにじみ出る本でした。 新潟中越地震の話ですが、仮設住宅での印象が初めて仮設住宅に寄せてもらった時の事思い出しました。 2019/02/27

ほたて

25
大手住宅メーカーから個人の建築事務所に転職したインテリアコーディネーターの杏子、育ちが良くて、やりがいのある仕事に就き、ものわかりのいい恋人もいる。憧れのお姉さんを応援するような気持ちで読みました。前半は仕事や暮らしを通じて、後半は中越地震で被災し倒壊した祖母の家を通じて「住む」ということが綴られています。普段は間に合わせの物を使い、とっておきは大事にしまいこんでる私、普段の毎日で丁寧に大切に使おうと思います。それが、いつか壊れてしまっても物にはきっと幸せな記憶が宿っているはず。2013/03/23

むぎじる

14
インテリアコーディネーターとして大手の住宅メーカーに勤めていた杏子が、30才半ばで小さな設計事務所に転職してからの日々をつづった小説。仕事に対する姿勢や、7年ほど付き合ってきた恋人との関係や、さまざまなことに対して慎重に結果を出していく杏子のきまじめさに魅かれた。そんな人柄を作り出したのは、杏子の周りにいる、丁寧で地に足の着いた生活を送る人々の影響もあるのだろう。「家は住む人の心の拠り所となる」という文中の言葉に、当たり前に暮らすことができている今を幸せに感じ、感謝の気持ちを持った。2013/01/12

ケイティ

10
エッセイが好きでしたが、小説は初めて。設計事務所で働く女性の仕事、恋愛、家族など、大小さまざまな出来事のなかで変化していく様を丁寧に描いています。青木さんの落ち着いた心理描写がをじっくり楽しめました。波乱すぎず地味すぎず、それがかえってリアルでした。でもイヤな生々しさもなく、青木さんならではの上品さを感じます。人生はどう転ぶかわからないものだけど、主人公のように地に足つけて進んでいく姿に好感が持てました。2013/02/23

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