証言 細野豪志―「原発危機500日」の真実に鳥越俊太郎が迫る

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証言 細野豪志―「原発危機500日」の真実に鳥越俊太郎が迫る

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  • サイズ B6判/ページ数 285p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062177610
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

日本を襲った原発の危機。そのときいったい何が起きていたのか。原発担当大臣を務める細野豪志にジャーナリスト・鳥越俊太郎が迫る。

2011年3月11日に発生した東日本大震災の津波によって、甚大な事故を引き起こした福島第一原発。日本のかつてない危機に官邸はどう対応したのか。事故対応は間違っていなかったのか。官邸がつくった「最悪のシナリオ」と、その真意とは。そして、今後、福島をどうするのか。
震災発生直後から首相補佐官として官邸で事故対応にあたり、東電本店で統合対策本部の事務局長を務め、現在は原発事故担当大臣である細野豪志氏が長時間にわたる取材に応じた。
事故から1年が経ち、今だから明かせる舞台裏に、ジャーナリスト・鳥越俊太郎氏が切り込むーー。
日本の将来を考える全国民必読!

【著者紹介】
ほその・ごうし 1971年、京都府生まれ。京都大学法学部卒業後、三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)を経て、2000年に静岡県第7区より出馬し、初当選。現在は環境大臣、原子力発電所事故収束・再発防止担当大臣、内閣府特命担当大臣(原子力行政)を務める。

内容説明

総理補佐官として、東電本店に常駐。そして原発事故担当相就任。事故対応の最前線に立った政治家が初めて明かす「闘いの記録」。

目次

第1部 揺れる官邸―事故発生から一ヵ月間の記録(原発事故発生 そのとき、官邸は;原発担当になると決断する;ベントをめぐって「官邸vs.東電」;「決死隊」出動;ベントの効果はあったのか;菅総理の原発視察への懸念;テレビで確認した水素爆発;安全神話を生んだもの;結論が出せない官邸、決断した現場;吉田所長からの「緊急電話」;東電の「撤退」提案に沈黙する;菅総理の発言で「目が覚める」;たった一人、東京電力に常駐する;政治家としての原点は震災ボランティア;低線量被爆と「がんリスク」;緊急時に必要なのは「覚悟」;枝野官房長官からの依頼を断る;「言葉が口から出てこない」)
第2部 「最悪のシナリオ」を作った理由(なぜSPEEDIのデータは活かされなかったのか;「最悪のシナリオ」の恐ろしい中身;日米の攻防―白洲次郎が頭をよぎった;アメリカが最も恐れていたこと;メルトダウンは隠されたのか;危機において信用できた人、できなかった人)
第3部 これからの原発、これからの福島(機能しなかった「よくできた仕組み」;緊急時に判断するのは誰か;これからも原発は必要か;なぜ再稼動を認めたか;唯一の被爆国としての役割;三十年先を見つめながら;最終処分は福島以外で;福島復興のときが、日本再生のとき)

著者等紹介

細野豪志[ホソノゴウシ]
1971年生まれ。京都大学法学部卒業後、三和総合研究所(現三菱UFJリサーチ&コンサルティング)を経て、2000年の衆議院選挙に出馬し、初当選。09年に四選を果たし(静岡県5区)、現在は原発事故収束・再発防止担当大臣、内閣府特命担当大臣(原子力行政)、環境大臣を務める

鳥越俊太郎[トリゴエシュンタロウ]
1940年、福岡県生まれ。京都大学文学部卒業後、毎日新聞社に入社。大阪本社社会部、東京本社社会部、テヘラン特派員、『サンデー毎日』編集長を経て、退職。1989年より活動の場をテレビに移し、キャスターやコメンテーターとして活躍する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

糜竺(びじく)

24
福島原発事故の時に、政権の中枢と現場の最前線にいた人だけに、内容がすごいリアルだった。2023/03/30

kochi

18
2011年の東北大震災当時、菅内閣の総理大臣補佐官であり、緊迫する現場に立ち会い、後に原子力担当大臣として対応した細野豪志の立場からの証言。鳥越俊太郎によるインタビューなので、本人の肉声に近いものが聞け、『シン・ゴジラ』か?!といささか錯覚するのは、映画のセリフなどに、影響? 例えば、本書での「もうダメかも知れない」と思った瞬間や、危険を承知で自衛隊に原子炉建屋への放水を指示したあたりを読んでいると既視感を感じたから。菅直人評がなかなか興味深い。2018/01/13

むつこ

13
細野豪志が鳥越俊太郎(マスコミ)を指定してのインタビュー本とのこと。そして、鳥越氏は「念=思い」を受け取った。一冊の本として歴史に残した結果は10年20年と先にならなければわからない。日本の原子力技術は世界屈指、被爆国でもある過去の教訓から何を選択するか。未曾有の大震災とともに原発事故の危機管理の在り方を反省し、さらなる改善を一国民として静かに見つめて行きたい。2015/01/29

Sakie

2
3.11後の福島原発事故対応経緯、そして今ある原発の、今後の管理体制づくり、福島の復興についてのインタビューである。正直、細野さんの話される原発管理体制が妥当なものであるか判断できない。しかし推進し続けた経済産業省ではなく、環境を守る側の環境省の、権限を持った外部組織にと推し進めた意味はわかるように思う。第3部、今後の日本の原子力との向き合い方の辺りは為になった。3.11以来原子力のことを調べ考えてこられた政治家の視点は信頼してよいのではないか。ずいぶんとお顔が変わられた。よい本でした。読んでよかった。2012/09/14

寿里子

1
細野氏の真摯な姿勢を感じたのは贔屓目でしょうか。絶対とか正解はないと思うし、同じ人間なのだから苦悩して当然。当時のことを直接中心的に関わった政治家からの話です。原発関連本のひとつとして、そちらの方向の本を読んでいる方は一読すべきかと思います。2014/07/07

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