出版社内容情報
文楽350年の歴史上最高齢の大夫の至芸のすべて。気鋭のフランス文学者が日本伝統芸能の最高峰が辿りついた至高の境地に肉薄する。
三百有余年の文楽史上、最高齢の大夫の至芸とは? 「好きだからこそ、いつも一生懸命なんですわ」「まだ足りん、もう一回、人生がほしい」「基本に忠実に素直にやればいいのです」。十年以上、各地での住大夫の公演を「おっかけ」続ける仏文学者が、不世出の名人が辿りついた至高の境地に肉迫する。住大夫と三味線の野澤錦糸のインタビュー、年譜、著書・CD・DVDリストも収録。文楽の見どころ聴きどころも丁寧に解説。
【著者紹介】
高遠 弘美(たかとお ひろみ、男性、1952年 - )
フランス文学者で翻訳家。長野県生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。現在、明治大学商学部教授。専門はマルセル・プルースト。プルーストの代表作『失われた時を求めて』の翻訳を、光文社古典新訳文庫で2010年9月より刊行中(全14巻予定)。著書に『乳いろの花の庭から』( ふらんす堂)が、訳書に ロミ『完全版 突飛なるものの歴史 』( 平凡社) ポーリーヌ・レアージュ 『完訳Oの物語』( 学習研究社)などがある。10年来、竹本住大夫の「追っかけ」として、大阪国立文楽劇場、東京国立劇場などに通い詰めている。
内容説明
三百有余年になんなんとする文楽の歴史上、最高齢の太夫の至藝。十年以上にわたり日本各地での住大夫の公演を「おっかけ」続けたフランス文学者が文楽の歴史上、不世出の「名人」が辿りついた至高の境地に肉迫する。
目次
住大夫師との出会い
浄瑠璃と義太夫
文楽の作品
文楽人形浄瑠璃
一生が「修行」―名人への道
藝の真髄を求めて
好きなればこそ
基本に忠実に素直に
住大夫とヴァント―現代の藝術家二人
住大夫三夜
文楽の明日に向けて
結び
著者等紹介
高遠弘美[タカトオヒロミ]
1952年長野県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院博士課程修了(満期退学)。フランス文学専攻。明治大学商学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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