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内容説明
平凡な高校生天城颯也は、ある日突然異境に放り出された。そこは、神々が君臨し、魔術や幻獣、怪異が存在する神話の世界だった!世界を渡る“星門”を求め、同じ“外の者”の戦国時代の野武士や、守護天使つきのニューヨーク市警、訳ありの十字軍騎士らと、“瘴気”たなびく廃都の探索に挑むソーヤ。とにかく家に帰りたい、その一心の彼だったが、運命の恋人を自称する女神ラクエルによって、思わぬ状況に追い込まれ―!?本格神話ファンタジー開幕!
著者等紹介
稲葉義明[イナバヨシアキ]
TRPG関係や教養本、翻訳など、書いている文筆業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
42
バビロン崩壊後の古代メソポタミアを舞台とした、異世界古代ファンタジー。どうしても説明が多くなるくらいには、あまり例のない舞台があり、主人公の日本人高校生ソーヤだけでなく、様々な時代や国の登場人物が多数存在し、さらに魔術や幻獣、怪異などが混在するお話で、その辺を許容出来るだけのポテンシャルは、世界観として提示できているのかなと感じました。女神ラクエルとの関係性を否定する序盤の主人公の態度には、ややくどさを感じたものの、全体としては下巻に向けて様々なものを提示した巻だったと思うので、続きを楽しみにしています。2014/04/03
海猫
39
作者は本格ファンタジーを書こうとしてそれをライトノベルの枠に落とし込もうと苦心しているのは理解できる。しかしこれはいくらなんでも語り口がマズすぎ。特に冒頭の掴みの悪さ手際のまどろっこしさはかなりしんどい。設定をガッチリ固めてはいてもストーリーとして昇華出来ていないのはかなり問題だと思う。2014/05/13
まりも
30
ラノベとしては珍しい硬派なファンタジー作品。上巻ということもあり盛り上がりには欠けていたけどこういった雰囲気は好きですね。古代メソポタミアが舞台ということもあって最初は説明メインなので物語の進行速度はかなりゆっくりですが後半くらいから動きだすので問題はないかな。弱い主人公が知恵を振り絞って強敵を倒すっていうのはいいな。ラクエルも僕っ娘でかわいいしこれはいい作品だわ。2014/04/03
Yobata
29
突然別世界に放り込まれた天城颯也。そこは魔術や魔獣が存在するメソポタミアだった。同じ境遇の〈別の者〉と共に元の世界に帰れる星門を探す一方、自分を運命の相手だと言う女神ラクエルに振り回され…。異世界召喚神話ファンタジー。当然の様に進む設定量の多さと転換の多い場面に最初はついていけず困惑するものの、メソポタミアという世界観の魅力にすぐにのめり込めたw元の世界に帰るために危険な地を歩むソーヤは、その思いに対しては一貫してるものの、ラクエルについてはどう思ってるのかちょっとわかりきれなかったな…wラクエルと仲が→2015/03/29
あなほりふくろう
29
かなりガチのファンタジー。硬質な世界の中、終わりゆく神話の時代という要素もあってか寂寥感も感じられ、そんな中のボーイミーツガールでありそそれだけで終わらない予感もほんのり。主人公一人称の超絶ウザい口調がなければ手放し大絶賛。後半主人公がピンチになって、チョーシこいてるヨユーがなくなって少し静かになってくれたので、彼にはもうずっとピンチのままでクライマックスを迎えて頂きたい。2014/04/05