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15歳の寺子屋
境界をこえる

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  • サイズ B6判/ページ数 98p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062176385
  • NDC分類 K523
  • Cコード C0095

出版社内容情報

本を読むことで、人生を生き抜くための「直観力」を養う。本を読むことで、人生を生き抜くための「直観力」を養う。

理想の建物を構想し、夢を実現するために必要なのは、「構想力」と「実行力」。このふたつの力を発揮するためにはどうすればよいのか。建築家としての経験とてらしあわせながら、社会のために生きる姿勢を鋭く語る。


安藤 忠雄[アンドウ タダオ]
著・文・その他

内容説明

建築は、人々の心に強く訴えかける力をもっています。独学で建築家になった安藤氏が、どのようにして、建築家を目指すようになったのか、その道のりをたどります。

目次

はじめに 「建築家」ってなんだろう
1 遊びが教えてくれたこと
2 「建築」との出会い
3 旅の始まり
4 幕末の教育に学ぶ
5 書物の力・本物の力
6 日本のこれから
おわりに 社会のために生きる

著者等紹介

安藤忠雄[アンドウタダオ]
1941年、大阪生まれ。建築家。東京大学特別栄誉教授。世界各国を旅した後、独学で建築を学び、1969年に安藤忠雄建築研究所を設立。環境とのかかわりのなかで新しい建築のあり方を提案し続けている。1979年に「住吉の長屋」で日本建築学会賞、1993年に日本芸術院賞、1995年にプリツカー賞、2005年に国際建築家連合(UIA)ゴールドメダルなどを受賞。また、2003年に文化功労者として表彰され、2010年に文化勲章を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

夜間飛行

113
著者は初めボクサーを志してプロデビューし、ファイティング原田を見て諦めたそうだ。東大寺を最初に訪れた際に(大きさに驚くのは私と一緒だが)それをプロジェクトと看破する辺りやはり凡眼とは違う。そして独学で建築を猛勉強する意志力がすごい。その努力があればこそ、ル・コルビュジエの図面やスケッチを写した際にすーっと入ってきたのだろう。初めての世界旅行で、地平線、赤の広場、白夜と…何でも感動しているのに、肝心のパルテノンで感動が湧かずに戸惑うのが可笑しかった。本書を読むと才能というものが、努力と行動の混成物に思える。2019/09/19

けんとまん1007

16
建築とは何か?そんな安藤さんの思いと、それを支えるバックボーンが書かれている。建築は、あくまで営みの中にあるものというのが基本。営み。大地に根を張り、空気を感じ、季節の移ろいを感じること。そのためには、生(なま)でいろいろなものに触れることが重要になる。その典型の一つが旅。現地へ足を運び、全身で感じること、そして考えること。これなくしては、感性が磨かれることはないし、自分のものにもならない。ウェブからのコピペでは、見かけは良くても、訴えかけてくるものが無いと思っているので、我が意を得たりだ。2015/01/02

ココマ

9
建築家になるには何が必要か?勉強だけ一生懸命すれば素晴らしい建造物が生まれるわけではない、という風に進学を断念しても道を開いた安藤氏からの秘策が惜しみなく語られている良書。手探りで自分で学ぶ強さや読書の効力、映画はスクリーンで観た方が良い意味、多く自然にも触れる事、自分の目で確かめよう、等といろんな分野にも通じる助言が並ぶ。肝心の建築の話は後書きに出てくる程度だが、如何に感性が大事かが伝わってきたし、丁寧な文章なので脳内で文が安藤氏の声で再生される感覚もして、孤高な印象の著者を身近に感じられた。2020/07/23

りょうちん

5
「15歳の寺子屋」シリーズの一冊。ぼくは子どもの頃に「将来の夢」というテーマで作文を書かされるのが一番嫌いだった。なりたいものがなかったからである。それでも中学3年生(15歳)の時に大工さんがいいと思った。手に職を付けて、家を出て一人で生きて行けそうな気がしたからだ。安藤忠雄氏は世界的に有名な建築家である。本書は義務教育の終わる子どもたちに向けた彼のメッセージで「建築家の仕事に必要なのは、構想力と実行力である」と説いている。自らの体験から感受性が豊かな時期に旅に出よう。本を読んで感動しようと訴えている。2014/08/16

よちよち

4
安藤忠雄は、高校を卒業後独学で学び、今では世界的に名を馳せる建築家である。東京大学名誉教授でもある。この本は、専門の建築の話かと思いきや、旅と読書のことについて多くのページを割いている。安藤のこれまでの人生で、旅と読書がどれほど大きな役割を果たしたかがわかる。建築で大切なことは教養であると云う。なるほど、建物は文化の担い手である人間が暮らす場だからか。改めて、読書の効用を知った思いである。今からでも遅くない、旅と読書をしよう!2013/05/30

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