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世の中への扉
福島きぼう日記―世の中への扉

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  • サイズ B6判/ページ数 113p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062175395
  • NDC分類 K916
  • Cコード C8095

内容説明

大震災の翌日、福島第一原発から20キロメートル圏内に住んでいた、小学6年の門馬千乃さんは、父を残して、母親、ふたりの弟、祖父母らとともに、住みなれた南相馬市小高区を後にしました。これは、被災した福島県南相馬市の3姉弟による、震災後の生活を書き記した日記です。

著者等紹介

門馬千乃[モンマユキノ]
平成10年9月福島県南相馬市生まれ

門馬健将[モンマケンスケ]
平成12年7月福島県南相馬市生まれ

門馬海成[モンマカイセイ]
平成14年11月福島県南相馬市生まれ

篠崎三朗[シノザキミツオ]
1937年福島県郡山市生まれ。桑沢デザイン研究所グラフィック専攻科卒業。現代童画会ニコン賞、高橋五山絵画賞受賞。教科書のアートディレクションや、絵本・児童書の挿絵を多数手がける。大震災以降、福島県郡山市、西白河郡などで、小学生といっしょに絵を描くワークショップに参加している。日本児童出版美術家連盟会員、東京イラストレーターズ・ソサエティ会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヒラP@ehon.gohon

8
東日本大震災で、福島原発の被害を受けた子どもたち。 父親と離れ、避難所生活を日記として記録しています。 被害者であるのに、被災者であることの疎外感、放射能被害という風評被害による拒絶を感じるけれど、自分たちの生き方に前向きであることに、タイトルにもある希望を感じました。 災害にあったということは、優遇される免罪符ではなく、非日常をいかに日常生活とのギャップを乗り越えるかという課題を与えられたことなのかもしれません。 三人の兄弟の日記がとても伸びやかなのに感動しました。2016/02/22

ほっそ

7
長女の千乃さんの日記は、あまりにけなげで、ついついそんなに頑張らなくてもいいよと、声をかけたくなる。小学校の卒業式もきちんとできないまま、中学の新しい制服を注文しているのに、出来上がりも見ないで、故郷を追われるように避難した彼女の気持ち、理解してあげたい。 2012/03/30

おはなし会 芽ぶっく 

4
読書会【テーマ ブックトークをやってみよう】 『ブックトークテーマ きのう・今日・あした』2017/10/24

Nobuko Hashimoto

4
震災で避難生活を余儀なくされた福島の3きょうだいの体験がつづられている。新聞に掲載された文章だからだろう、相当感情を抑えて表現しているように感じる。周囲の人びと、受け容れてくれた新たな地への感謝の言葉が中心で、原発事故によって故郷に戻れなくなったこと、公務員の両親と離ればなれにならざるをえなかった状況に対しては、もっとくやしさやさみしさや怒りを訴えたいところをガマンして書いたのだろうなあと。当時の長女千乃さんと同じく小学校卒業を目前にしている息子に、いま、読め!と渡した。2014/03/08

soran

4
百聞は一見に如かずという言葉があるが、原発20キロ圏内の南相馬市から脱出して会津の避難所で暮らすことになったこの三姉弟の日記からは、当たり前の日常が突然崩壊して家を失い、新しい土地で避難所生活を送るということの「ほんとう」がくっきりと見えてくる。市職員として被災者支援のために南相馬に残った父を案じながら、不自由ななかで懸命に新たな暮らしを立ち上げていく三人の健気なこと!がんばる、がんばりたいという言葉がなんども出てきて、切なくなる。そして繰り返されるのが、支援に対する感謝の言葉。門馬家の皆さんに幸あれ!2012/03/23

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