世の中への扉<br> 災害救助犬レイラ

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世の中への扉
災害救助犬レイラ

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  • サイズ B6判/ページ数 162p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062175081
  • NDC分類 K369
  • Cコード C8095

出版社内容情報

一匹がひとりを救えたら……。いち早く被災地に駆けつけ、懸命の捜索活動を行ったレイラを通じて、人と犬との絆を見つめなおします。災害救助犬とは、震災が発生したときや、海や山で行方不明になった人が出たときに、すぐれた嗅覚をいかして、被災者を発見する犬のことをいいます。
村田忍さんは、動物と人が、ともに幸せでいられる関係を築きたいと思い、災害救助犬の訓練士になりました。
レイラを災害救助犬に育ててからは、地元・岩手県胆沢郡金ケ崎で、消防団に協力し、迷子さがしを手伝うなどして、地域の安全を守ってきました。
2011年3月11日。そんな村田さんとレイラの運命を大きく変えるできごとが起こりました。東日本大震災です。
村田さんは、12日早朝、自衛隊のヘリコプターに乗って、津波の被害の大きかった大船渡へと向かいました。
「ここが大船渡?」
大船渡は、村田さんの友人も数多く住んでいて、よく知っている町でしたが、目の前にあるのはがれきの山、山、山……とても人が住んでいたところとは思えません。
村田さんは自衛隊に協力して、救助をするために、大きな道路をひらいていく作業を手伝うことになりました。レイラの役割は、がれきの中に埋もれている人を見つけること。しかし、見つかるのは亡くなっている人ばかり……。はじめて出会う遺体にとまどいながらも、レイラは、村田さんに喜んでもらいたい一心で、生きている人を探しつづけます。
人は犬に、犬は人に、何ができるのだろう。
人と動物の絆を考えるノンフィクションです。

井上 こみち[イノウエ コミチ]
著・文・その他

内容説明

2011年3月11日、東日本大震災が発生すると、災害救助犬レイラは、いちはやく被災地にかけつけました。災害救助犬の役割は、すぐれた嗅覚をいかして生存者をさがしだすこと。岩手県大船渡市から宮城県気仙沼市まで、一週間におよぶ捜査活動がはじまりました。小学上級から。

目次

第1章 東日本大震災発生(豊かな自然にかこまれて;二〇一一年三月十一日;災害救助犬レイラ、出動;いざ、被災地へ)
第2章 赤い旗(死んでしまった町並み;無言の発見;静かな空;遺体のある場所に立つ赤い旗;嗅覚への不安;ねぎらい;消防団員の背中;うちの孫をさがして!)
第3章 発見!生きている(レイラ、はげまされる;七十二時間の壁;生きている人を発見;必死の捜索を続ける;一週間をおえて)
第4章 レイラと出会う(災害救助犬とは;犬と信頼しあえる仕事につきたい;災害救助犬との出会い;阪神・淡路大震災で痛感したこと;レイラと出会う;レイラ、災害救助犬になる;指導手の責任;迷子捜索の名犬)
第5章 明日を信じて(復興のきざしの野馬追;震災をふりかえる;レタルとともに)

著者等紹介

井上こみち[イノウエコミチ]
埼玉県出身。日本児童文芸家協会会員。『海をわたった盲導犬ロディ』(理論社)で第1回日本動物児童文学賞優秀賞、『カンボジアに心の井戸を』(学研教育出版)で第28回日本児童文芸家協会賞、『往診は馬にのって』(佼成出版社)で第6回福田清人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひらちゃん

52
災害救助犬のレイラ。村田さんと東日本大震災の救助に向かうが、発見する遺体を前にレイラは戸惑う。生きている人を見つけて村田さんに褒めて欲しい。その気持ちが過酷な救助の中で切々と伝わります。レイラも辛かったね。生存者を見つけた時は皆んなに褒められて嬉しかったね。現実と向き合う村田さんとレイラの絆に感動しました。2016/10/30

ぶんこ

46
東日本大震災の翌日、自衛隊のヘリコプターで大船渡へ救助に入った救助犬レイラと村田さん。ヘリコプターが降りられる所がなく、寒い海へダイブして上陸したそうです。それから1週間、自衛隊のテントで寝起きしての捜索でレイラも村田さんも激痩せ。生きている人を見つけたいのに、見つけたのはご遺体。捜索にあたった方々と救助犬の心と体の消耗。半年後に震災のDVDを観ていた村田さんのもとに飛び込んだレイラ。思い出したのでしょう、また体調を崩してしまった。しかも酷使したせいで嗅覚も衰えてしまう。全てボランティアなのも敬服。2016/11/08

うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)

46
東日本大震災が発生した翌日の早朝、被災地の一つ岩手県大船渡市に現地入りした災害救助犬・レイラと指導手である村田さんの捜査活動を綴ったノンフィクションです。災害発生から72時間を過ぎると被災者の生きている確立がぐんと下がると言われているそうです。その為それまでにできるだけ多くの命を救おうと懸命な捜索が続けられました。肉体的な辛さよりも生存者を発見できないことに対する精神面での辛さが伝わってきました。関係者の皆様方本当にお疲れ様でした!児童書ということで読みやすいので多くの人に手に取って欲しいです。★★★★2012/09/07

ぷーきん

10
12歳から。災害救助犬レイラとその訓練士かつ飼い主の村田さんとの東日本大震災時の捜索活動の実録です。書かれている出来事は真っすぐ現実に向き合っています。読むのが正直つらかったです。人命救助よりも遺体捜索としての意味が大きかったと村田さんは悔やまれていましたが、それでもレイラの活動は立派です。1週間という期間、充分な休息も取らず、必死に歩き回り捜索したレイラは、嗅覚を酷使したために以前までの能力を失ってしまったそうです。災害救助犬としてのプロの姿を見ることができました。2015/05/16

どあら

9
災害救助犬のことがわかりやすく紹介されていて、東日本大震災の出動して何人もの遺体を発見した時のことも書かれていました❢2014/05/11

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