メルトダウン―ドキュメント福島第一原発事故

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メルトダウン―ドキュメント福島第一原発事故

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062174978
  • NDC分類 543.5
  • Cコード C0030

出版社内容情報

日本を崩壊の危機に陥れた福島第一原発。メルトダウンしていたのは原子炉だけではなかった。『ヒルズ黙示録』著者による書き下ろし100人以上のキーパーソンの取材によって次々に明らかになる新事実。

●原発事故発生時に東電トップは不在だった。勝俣会長は花田元文春編集長らと中国に視察旅行、清水社長は夫人同伴で奈良観光。焦った清水社長は自衛隊機で帰京を図るも、防衛相の鶴の一言で離陸15分後にUターン。ようやくたどり着いた東京は大渋滞で出社できず。

●電源復旧のためにかり出された電源車はのべ69台。しかし、どれも電源復旧には役立たない。電源車と原発をつなごうにも、ケーブルがない。やっと探し当てると、今度は倉庫の鍵が開かない。なんとか取り出しても、重さ1トンで簡単には敷設できない。危機的な状況のなか、喜劇的な失態が相次ぐ。

●福島第一原発撤退を言い出した清水社長に、菅直人首相は「撤退なんかありえない」と押し戻し、東電本店を数時間にわたって占拠した。「撤退はない! 命懸けでやれ! 60歳以上は現地に行け!」と激怒する首相に気圧されて、東電もやっと腹を括ることに。

●賠償を国が肩代わりすると思い込み、破綻寸前の東電に6000億円のキャッシュを気前よく振り込んだ東電メーンバンクの三井住友銀行。債権放棄やむなしの報道に驚いた経営幹部は掟破りの行動に出た。

●東電のドン勝俣会長の父親は代ゼミの「受験の神様」だった。熱血指導で、兄は新日鐵副社長、道路公団理事、東大教授、弟は丸紅社長の超エリートに。学歴秀才で気位の高い彼は「地震があったときに一番安全なのは原発なんだ。原発に避難したほうが安全なんだよ」と同級生に放言していた。

●菅首相の「鶴の一声」かと思われた浜岡原発の緊急停止は、実は、世論のガス抜きを図った経産省キャリアたちが仕組んだ罠だった。菅首相自らが記者発表したことで、ガス抜きどころか脱原発の機運が高まった。それに危機感を抱いた電力業界と経産省はより一層菅降ろしに邁進してゆく。


●その気になれば、経産省キャリアの人事まで影響力を行使できる東京電力。古賀茂明ら電力自由化を唱えた改革派官僚は軒並み放逐されて、東電べったりの官僚ばかりが出世する。かくいう状況では「脱原発」などの思い切った改革は望み薄だ。

第1部 悪夢の1週間
 第1章  3月11日午後2時46分
 第2章  全電源喪失
 第3章  放射能放出
 第4章  原発爆発
 第5章  日本崩壊の瀬戸際  
 第6章  まだそこにある危機
第2部 覇者の救済
 第7章  緊急融資
 第8章  救済スキーム
 第9章  潰れた自由化
 第10章   インナーの攻防
第3部 電力闘争
 第11章  仕組まれた原発停止
 第12章  サミット 深夜の激論
 第13章  菅降ろし
 第14章  政権崩壊


大鹿 靖明[オオシカ ヤスアキ]
著・文・その他

内容説明

日本を崩壊寸前に追い込んだ福島第一原発事故。首都圏壊滅、3000万人避難の未曾有の危機に際して、官邸、東京電力、経産省、金融界では、いったい何が起きていたのか?『ヒルズ黙示録』で鮮烈デビューした著者が、菅直人、勝俣東電会長、経産省官僚などのべ100人以上の関係者を取材してわかった驚愕の新事実の数々。

目次

第1部 悪夢の1週間(3月11日午後2時46分;全電源喪失;放射能放出 ほか)
第2部 覇者の救済(救急融資;救済スキーム;潰された自由化 ほか)
第3部 電力闘争(仕組まれた原発停止;サミット深夜の激論;菅降ろし ほか)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

夜長月🌙新潮部

56
福島原発で何が起こっていたのか。そして誰がどうしたのか。感情的にならずストレートに伝えています。これからの原発を考えるためにも読むに値するものでした。特に第1部の「悪夢の1週間」は読み応えありました。想定外のことが起こった時どういう行動ができるか。人として試されます。当時6350名いた社員、作業員のうち逃げなかったのは400名。彼らがいなかったら日本は破滅していたかもしれません。そして、ずっと被害者の立場で居たかった東電の幹部。それが賠償する加害者の立場でもあることを受け入れないことにつながっています。2018/06/10

kinkin

43
感想は他の読メさんたちとほぼ同じ。あの地震で何が原発に起きていたのかが分かる。当時の官房副長官は「批判されてもうつむいて固まって黙り込むだけ、解決策や再発防止策をまったく示さない技術者、科学者、経営者」これは東電と経産省保安院、原子力安全委員会を指していると書いていた。ここにプラス政府も加えればならないのだが。いずれにしても、こういった方たちが、原子力発電というものに携わっている以上再稼働は無理だと思う。ハードも大事だが、人的なソフトが重要。 2015/04/17

てんちゃん

32
膨大な資料や取材をもとに実在の人名と実際の発言に基づいて丁寧に時を追って描かれています。東電の上層部、経済産業省、原子力安全保安院のあまりな無責任さと無能さ…。震災から1年を経ずにこの作品がまとめられたとは驚異的。不謹慎かも知れませんが、人間関係や駆け引きまで細かに描かれているので、政治・経済小説のようで、読んでいて引き込まれます。大鹿さんの渾身の作品かと思います。ジャーナリストとしての情熱と冷静な取材。あの日の事実を知りたい人に手にとってもらいたいノンフィクションです。2018/03/21

みねたか@

29
震災による原発事故とその後を追う渾身のドキュメント。原発の爆発。想像すらしなかったあの光景とあの頃の不安や焦燥感がまざまざと蘇る。本当は予測可能な事態だったのに、東電,経産省,内閣のどこにもこの事態への対応策は準備されておらず,責任所在も不明なまま場当たり的な対応が続く。いまだ原発のコントロールが効かない中,東電,金融機関,経産省が自らの既得権益確保のために奔走する姿は背筋が寒くなる。さらに,危機対応を政局に利用しようとする現首相とその周辺・・報道を鵜呑みにしていても真実にはたどり着けない。肝に銘じたい。2018/05/18

ぐうぐう

21
冒頭、震災当日に東電会長が中国、社長が奈良にいたという瑣末な事実を、粘着質を感じさせながら批判していく著者の正義感に危うさを覚えながら読み進めていったが、震災から一週間の福島第一原発をめぐる状況を実に緊迫感を伴って綴られていて、そのスリリングな描写に、当時の感情が蘇ってくるようだった。事故の詳細は、のちに発表される事故調査委員会報告書に譲る形で本書は、やがて東電と各省庁、そして政治家達の根深い関係性を暴く方向へ流れていく。そしてそここそ、本書の最大の読みどころだ。(つづく)2012/08/12

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