出版社内容情報
伝説の甲子園決勝、東洋の魔女、荒ぶるラグビー…日本人の魂を揺さぶり続けたスポーツ名場面を彩った在日選手たちの葛藤をすべて綴る
力道山、張本勲からはじまり、現代に至るまで60余年の在日コリアンスポーツ選手たちの活躍と、その陰に潜んだ民族的自意識による葛藤の歴史を克明に振り返る、壮大なスポーツ、戦後マイノリティ社会史ノンフィクション。
野球、サッカー、プロレス、アマレス、柔道、ラグビー、バレーボール、バスケットボール、マラソン、フィギュアスケートまで、戦後日本に希望を与えた英雄たちの37の熱いドラマを、ミズノスポーツライター賞を受賞した日韓問題の第一人者が著す「在日魂」モノの決定版。
主な内容・登場人物
・対談・30年前の甲子園決勝を語り合う~報徳学園出身・金村義明×京都商業出身・韓裕
・戦前、戦後を駆け抜けた伝説の野球人
・林昌勇を育てた愛媛育ちの英雄・申鎔均
・サッカー日韓戦の60年
・在日コリアンチームによって始まった中央大学サッカー部の戦後
・ドイツを駆けた在日サッカーガール・康裕美
・天理大学出身・韓国柔道初のメダリスト・金義泰
・東京オリンピックと在日社会
・金メダルに最も近づいた「美しき敗者」・呉勝立
・ヒーローとヒールの狭間に生きる・秋山成勲
・明大出身、韓国レスリングの先駆者たちの波乱の人生
・革命戦士・長州力の魂の叫び
・力道山の次男・百田光雄~父親を語る
・海峡の波濤を超えた愛のトス・朴啓祚
・「新魔女」の主砲・白井貴子の波乱のバレー人生
・ニチボー出身の韓国代表主将・趙栄順
・海外進出の先駆者・具玉姫を支えた人たち
・韓国マラソン、伝説の英雄たちにとっての五輪と箱根駅伝
・金哲彦が登り続ける人生の坂道
・日韓フィギュア最強時代に咲いた在日の華・金彩華
・韓国人、長男としての宿命を負った伝説のラガーマン・豊山京一
・文世光事件1年後のアジア制覇の重み・射撃・朴栄周
・日本と韓国に受け継がれる建国ホッケーのDNA
プロローグ 64年ぶりのロンドンオリンピック
第一章 玄界灘を行き交う魂の白球
・対談・30年前の甲子園決勝を語り合う~報徳学園出身・金村義明×京都商業出身・韓裕
・戦前、戦後を駆け抜けた伝説の野球人
・在日僑胞学生野球団の誕生
・分断された祖国で苦悩した名外野手
・林昌勇を育てた愛媛育ちの英雄・申鎔均
第二章 在日に宿る国技サッカーの誇り
・日韓戦の60年
・在日コリアンチームによって始まった中央大学サッカー部の戦後
・在日全コリアが超えた壁と超えられなかった現実
・ドイツを駆けた在日サッカーガール・康裕美
第三章 メダリストを輩出した在日柔道の系譜
・天理大学出身・韓国柔道初のメダリスト・金義泰
・東京オリンピックと在日社会
・金メダルに最も近づいた「美しき敗者」・呉勝立
・孤高の銅メダリスト・朴英哲の柔道一直線
・ヒーローとヒールの狭間に生きる・秋山成勲
第四章 レスリングから始まる韓国スポーツ栄光の歴史
・明大出身、韓国レスリングの先駆者たちの波乱の人生
・ロンドン五輪と横浜事件
・革命戦士・長州力の魂の叫び
・力道山の次男・百田光雄~父親を語る
第五章 バスケットボール・バレーボール、コートの中の密接な関係
・日韓のスポーツの巨星・李相佰
・海峡の波濤を超えた愛のトス・朴啓祚
・「新魔女」の主砲・白井貴子の波乱のバレー人生
・ニチボー出身の韓国代表主将・趙栄順
第六章 ゴルフ強国の原点
・国家常備軍の威力を示したアジア制覇
・海外進出の先駆者・具玉姫を支えた人たち
第七章 孫基禎から金哲彦への運命の襷リレー
・韓国マラソン、伝説の英雄たちにとっての五輪と箱根駅伝
・金哲彦が登り続ける人生の坂道
第八章 冬季スポーツ不毛の地から冬季オリンピック開催へ
・日韓フィギュア最強時代に咲いた在日の華・金彩華
第九章 それぞれの在日魂
・韓国人、長男としての宿命を負った伝説のラガーマン・豊山京一
・文世光事件1年後のアジア制覇の重み・射撃・朴栄周
・日本と韓国に受け継がれる建国ホッケーのDNA
【著者紹介】
(おおしま・ひろし)
1961年東京都生まれ。 1985年明治大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、93年1月からソウルの延世大学韓国語学堂に留学。 1994年秋に帰国後、スポーツジャーナリストとして、韓国スポーツ事情を各誌で発表し好評を得る。97年、宿命のライバルとして数々の名勝負、ドラマを繰り広げた日韓サッカー史を描いた「日韓キックオフ伝説」(実業之日本社/集英社文庫)で、ミズノ・スポーツライター賞を受賞。地道なスポーツ取材を通して、その実像を浮き彫りにする論評には評価が高い。 他に「2002年韓国への旅」(NHK出版)、「誰かについしゃべりたくなる 日韓なるほど雑学の本」(幻冬舎文庫)、「韓国野球の源流」(新幹社)、近著に「コリアンスポーツ〈克日〉戦争」(新潮社)などの著書がある。
内容説明
コリアン両エースが激突した伝説の甲子園決勝、東洋の魔女「日の丸」のエースアタッカー、早稲田ラグビー伝説の闘将…歴史的名勝負に潜んだヒーローたちの知られざるドラマ。二つの祖国の狭間で自らのアイデンティティに苦悩し、葛藤した在日韓国人たちが築いた日韓スポーツの壮大な懸け橋のドキュメント。
目次
第1章 玄界灘を行き交う魂の白球 野球編
第2章 在日に宿る国技サッカーの誇り サッカー編
第3章 メダリストを輩出した「闘い」の系譜 柔道編
第4章 韓国スポーツ栄光の歴史の端緒 レスリング編
第5章 コートの中の血と縁のバスケットボール・バレーボール編
第6章 「世界最強」の原点 ゴルフ編
第7章 運命の襷リレー マラソン編
第8章 「不毛の地」からオリンピック開催への道程 冬季スポーツ編
第9章 それぞれの在日魂 ラグビー、射撃、ホッケー編
著者等紹介
大島裕史[オオシマヒロシ]
1961年東京都生まれ。1985年明治大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、93年1月からソウルの延世大学韓国語学堂に留学。1994年秋に帰国後、スポーツジャーナリストとして、韓国スポーツ事情を各誌で発表し好評を得る。97年、宿命のライバルとして数々の名勝負、ドラマを繰り広げた日韓サッカー史を描いた『日韓キックオフ伝説』(実業之日本社/集英社文庫)で、ミズノ・スポーツライター賞を受賞。地道なスポーツ取材を通して、その実像を浮き彫りにする論評には評価が高い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。