出版社内容情報
出生地の謎と消えた大作の行方があきらかに!
栄光、挫折、22歳での夭折。今注目の奇才「火だるま槐多」25年ごし、執念のスクープ!
代表作など41点を収録!
新発見
大作『日曜の遊び』の行方、真の作者を追う過程で発見した注目の作品を収録!
『日曜の遊び』(裸婦と男たち)
『少年像』
『赤ダリア』
『望雲顧水』
『湖畔の少女』
『年賀状』
『無題(1916年の自画像)』
村松 和明[ムラマツ ヤスハル]
著・文・その他
内容説明
出生地の謎と消えた大作の行方があきらかに!栄光、挫折、22歳での夭折。今注目の奇才「火だるま槐多」25年ごし、執念のスクープ!代表作など41点を収録!
目次
第1章 奇妙な絵画との出会い
第2章 下絵を一心に見つめる
第3章 大作をすみずみまで視る
第4章 当時のふたりに思いをはせる
第5章 科学的な調査ではいかに
第6章 浮かび上がる真実
あとがき―事実は小説より奇なり
著者等紹介
村松和明[ムラマツヤスハル]
1963年愛知県岡崎市に生まれる。武蔵野美術大学卒業、岡崎市美術博物館学芸員。2003年、スペイン政府の給付により渡欧。サルバドール・ダリ、ジョアン・ミロを研究。研究論文をもとに制作されたNHKの特別番組「私が噂のダリである」が2006年国際エミー賞にノミネートされる。企画した「村山槐多の全貌」展が「2011年美連協大賞・奨励賞」(美術館連絡協議会)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コーデ21
8
『村山槐多耽美怪奇全集』再読を機会に「村山槐多まつり」を開催中ww 今作は槐多の従兄弟・山本鼎作と伝えられていた『大作』の謎を徹底的に調査するドキュメント。2枚の絵画から真実を導き出す粘り強い調査は20年近い年月を要したとか!?槐多の「火だるま」パワーが乗り移ったかのような学芸員さんの熱い想いがズシンと伝わってきました。2019/09/21
gtn
4
夭折の画家、村山槐多が自作頒布のためにダイレクトメールを書いていたのが興味深い。片思いの相手を援助することが目的。結局振られ、自暴自棄になり、酒浸りの果て、肺炎で22年の生涯を閉じてしまった。2018/03/03
辺野錠
2
二人の画家のどっちが作者なのかの謎にヒントが少なすぎると思ったが分かっていることから結構論理的に迫るのねと思った。村山槐多の絵に興味が湧いた。2018/10/26
まーたろ
1
「大作」が描かれた紙や絵の具の材質などからは確たる証拠が出なかったのが残念。でも著者の行動力と粘り、絵を見る力と自分を信じる力、それらがあってたどり着いた真相だな、と。2015/12/10
Gen Kato
1
『大作』を槐多の絵と確定するまでの検証。筆跡や画風、当時の文献などを根拠にじりじりと証拠固めをしていく。ミステリ小説みたいでスリリングでした。2014/08/01
-
- 和書
- 人とつき合う法 新潮文庫