出版社内容情報
驚愕、そして圧倒的衝撃。 中学三年の野原輝久(のはらてるひさ)は、帝王にいじめを受けていた。復讐を誓う輝久は、誰にも想像し得ない計略を練り始める。著者渾身の書き下ろしミステリ!
内容説明
野原実は、息子輝久の部屋に入り、机上に置かれた一冊の本を手に取った。『てるくはのる』。そのカバーを取ると、出てきたのは真っ白な本。その中に書かれていたのは、輝久が綴った、“帝王”によるいじめの記録だった。息子を狂気から守るため、実は己のすべてを懸けてひた走る。
著者等紹介
折原一[オリハライチ]
1951年、埼玉県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。編集者を経て1988年に『五つの棺』でデビュー。1995年『沈黙の教室』で第48回日本推理作家協会賞長編部門を受賞。叙述トリックを駆使した本格ミステリには定評がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゆみねこ
53
息子の日記を盗み見て、いじめがあるのではと、妻にも相談しないで学校に乗りこむ父。日記の中に記されたいじめの首謀者「帝王」は誰?ラストの展開に驚愕、久しぶりに折原ワールドを堪能させてもらいました。面白かった!2014/03/16
そのぼん
42
やはりきたか どんでんがえし 。折原一の作品らしいなぁと感じました。いじめを受けている少年とその父親、そして周りの人間の巻き込んでストーリーが進んで行きました。『だまされないぞ』と思いながら読んでましたが、きっちりだまされました。最後の方を読んだ時脱力しそうになりました。やはり自分は単純なんだなぁと思いました(苦笑)。2012/08/02
ホームズ
32
今回はどうやって騙してくれるのか色々考えながら読んでみた。やはり最後に騙されますね〜(笑)読んでいる間ずっと違和感のようなものは感じていたけど、なるほどね〜(笑)やはり折原一は良いな〜。イジメについての教師の態度がちょっとイライラ。もっと酷い目に合ってしまえば良いのにって思ってしまう。2013/07/06
coco夏ko10角
29
途中までの展開や構成でどうしても歌野晶午のあの作品を思い出したけど、ちゃんと折原一だった。ラスト数ページのドキドキがすごい。2014/12/11
ダイ@2019.11.2~一時休止
29
最後のオチには流石だなと思う。2014/01/12