出版社内容情報
雨の日、晴れの日。人生はゴルフに似ている楽しかったあの頃を思い出させてくれた「忘れもの」。親子の溝を一瞬で埋めてくれた「ドライバーショット」。ゴルフをめぐる、太陽と風と草の物語。
内容説明
楽しかったあの頃を思い出させてくれた「忘れもの」、お義父さん、またゴルフしましょうね!「時間ドロボー」、似た者同士の父子の溝は埋まるのか!?「ドライバーショット」、見知らぬ他人を支えるのがわたしの矜持「パートナー」、廃れゆく商店街。家族からは大ブーイング「最後のコンペ」、孤独な戦いが気付かせてくれた最高の仲間「あるがままに」、…誰かと分かち合いたくなる全12編。
著者等紹介
川上健一[カワカミケンイチ]
1949年青森県生まれ。1977年『跳べ、ジョー!B.Bの魂が見てるぞ』で小説現代新人賞を受賞し、作家デビュー。2001年、自伝的青春小説『翼はいつまでも』が「本の雑誌」年間ベスト1に選ばれる。同作で坪田譲治文学賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こうせいパパ
51
ゴルフにまつわる短編集。爽やかな気分になれる話ばかりで、まるでゴルフ場にいるかのような錯覚さえ感じた。ゴルフ好きの自分は大いに楽しめた。「めんこいキャディさんに郵便番号きくの忘れるなよ」というフレーズが何故か気に入った。2014/04/29
takaC
45
ゴルフを巡る(たぶん)独立した12篇の短編集。気軽に読めるけど、ゴルフのルール程度の知識がないとあまり楽しめないかも。2014/03/16
幹事検定1級
30
私の人生の二大趣味の「ゴルフ」と「読書」。この二つを楽しめた一冊。ゴルフをテーマにした短編集ですが、どの作品もゴルフをやっている人ならふむふむと感じてしまいます。特に「へたくそでも誰でも楽しめることが二つありその一つがゴルフ」、そうなんです、私もそう思っています。あと一つは興味があればこの本を手にしてみてください。こちらは意見がわかれるかもしれません。(図書館本)2016/01/14
ソングライン
19
グリーエッジに置き忘れられたアイアン、拾い上げるとそれは20年前初めて買った思い出のクラブと同じものだった「忘れ物」。嵐のため同伴者から中止の連絡の合ったラウンド、しかし一人ゴルフ場に着きロビーで休んでいると奇跡のように雨が止み、一人コースと対決する「あるがままに」。「翼はいつまでも」で見事に野球少年の青春を描いた作者がゴルフが結びつける人々の絆を熱く描く短編集です。60の手習いで始めたゴルフ、週末コースにいるのが楽しく、嵌っています。2023/05/26
アメフトファン
11
表紙が綺麗だったので借りたのですが、あまりゴルフが好きでない身にはあまり響かない内容でした。ゴルフ好きには是非お奨めです!2013/09/13
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- 黄泉の犬 文春文庫