ダイジェストでわかる外国人が見た幕末ニッポン

川合 章子【著】

講談社（2011/10発売）

• サイズ B6判／ページ数 310p／高さ 19cm
• 商品コード 9784062172714
• NDC分類 210.58
• Cコード C0095

出版社内容情報

ユーモア、好奇心、災害にくじけない日本人約１５０年前日本にやってきたさまざまな立場の外国人たちがいちように驚き、魅せられた理由とは？たくまざるユーモア、災害から立ち直る強さ。日本人の真の姿！

内容説明

ユーモア大好き。語学堪能。災害に不屈。ペリー、ハリス、サトウｅｔｃ．―幕末動乱期に来日した外国人２３人の記録。

目次

第１章　熊おやじペリー、黒船で泰平の眠りを覚ます（マシュー・ペリー；Ｓ・Ｗ・ウィリアムズ；スポルティング）
第２章　ロシア紳士はじっと待つ（エフィム・プチャーチン；イワン・ゴンチャロフ；ワシーリイ・マホフ）
第３章　ハリスとヒュースケンのニッポン生活（タウンゼント・ハリス；ヘンリー・ヒュースケン）
第４章　学問するなら長崎で！（ヴィレム・カッテンティーケ；ポンペ・メールデルフォールト）
第５章　バカンスは条約締結に行こう！（ジェイムズ・エルギン；ローレンス・オリファント；シェラード・オズボーン）
第６章　吹き荒れる攘夷の嵐（ツー・オイレンブルク；オールコック；アーネスト・サトウ）
第７章　幕末大江戸観光（ロバート・フォーチュン；エメ・アンベール；シュリーマン）
第８章　イギリスｖｓ．フランス（レオン・ロッシュ；エデゥアルド・スエンソン；ハリー・パークス；Ａ・Ｂ・ミットフォード）

著者等紹介

川合章子［カワイショウコ］
１９６６年、大阪府に生まれる。佛教大学文学部史学科を卒業し１９９２年、公費留学生として武漢大学、北京語言学院（現・北京語言大学）で学ぶ。帰国後、日本ではじめて『封神演義』原典完訳にとりくむ。中国民間文学に対する該博な知識とユーモアあふれる文体が高く評価されている（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[壱萬参仟縁]

アメリカ人は日本人の4倍食べるので、食事は足りなかったという（スポルディング49頁）。ゴロウニン『日本幽囚記』で日本人の評価は、聡明。抜け目なく、模倣上手。忍耐と勤勉。礼儀正しさを挙げた（77頁）。獄中にあっても好意的とは驚く。ハリス曰く、いいこととわかると、日本人はすぐに取り入れる融通性がある（93頁）。ヒュースケン曰く、日本人は規則が大好きな民族（106頁）。私は法律違反の自営業を法廷で裁いてもらう訴状を準備してある。当時の日本の外交官はすこぶる評判が悪い（120頁）。

2015/08/18

[Matoka]

子供向けではあるが非常に面白かった。参考文献には読みたいと思わせるものがたくさん。芋づる式に読みたい本が増える一冊。

2021/03/13

[まるるこ]

著者のユーチューブチャンネルのファンです。 https://www.youtube.com/channel/UCnX2QqRfB-nFmS6Hn3rfCLw 大河ドラマを観て、「かしまし歴史チャンネル」を観て、復習をする、というのが最近のローテーションになっている。 著者の歴史解説は、とても分かりやすく、面白い。 でも、幕末の激動の時代の日本史は、登場人物も多く、複雑で、なかなか頭に入ってこない。中高時代の歴史で、こんな先生がいたら、さぞかし歴史が面白くて、得意になっていたかも？

2023/04/30

[なつき]

開国をせまり通商を強請って日本にやってきた外国人たち。その残された記録や日記から当時何を思い日本に何を見たのかをかる～く読ませる本。軽いとはいえ内容は充実してます。「オラオラ外交」だと思っていた当時の使節団が結構日本の文化や人間を認めてくれているのが意外でした。もちろん白人至上主義の不平等条約ではありますが、概して「好奇心の塊で人懐こく、清潔で高度な文化を持っている」と日本人を評してくれています。アメリカはやっぱり脳筋っぽいし、イギリスとフランスはここでも喧嘩してますし、ロシアは意外に紳士的。

2014/02/13

[ちゃーりー]

ダイジェルト版だが当時の外国人にどう見えていたかよくわかる、好意的な記述が多い、エメ・アンベールの先見性に驚く、面白く読了。

2021/01/12