出版社内容情報
ベストセラー「歴史の終わり」から20年。フクヤマが最後に選んだテーマは世界・全社会における「政治秩序の起源」だった。自由民主主義が機能し、政治に秩序が生まれるためには、「国家」「法の支配」「政府の説明責任」この3制度のバランスが鍵を握る
いかにして我々は、今日の民主主義の基礎となる政治制度を獲得していったのか。
[本書の主な内容]
●法の支配にまつわる現代の混乱
●CEOとなったローマ教皇
●教会が国家になる 国家が教会になる
●「唐宋変革期」がもたらした中国の近代性
●よい統治機構、悪い統治機構
●政治における説明責任の誕生
●家産制絶対主義のはじまり
●絶対主義に抵抗できなかったフランス
●スペイン国家の財政破綻
●ハンガリーの立憲主義と国家衰退
●ロシア絶対主義の起源
●イギリスの政治的団結の起源
●政治制度の発展の一般的メカニズム
●暴力と機能不全な均衡
●政治制度の発展の過去・未来
ほか
……そうした問いや疑問を持って、『歴史の終わり』以来約20年ぶりに政治制度の問題に本格的に取り組んだのが、本書『政治の起源』である。近代的政治制度は、人類史の中で、どのようにして出現したのか――。実にスケールの大きな問いを、これまた実に壮大な叙述で、とりあえずフランス革命期まで追っている。学問の世界がどんどんと狭い専門領域に閉じこもる時代に、こうした大きな構えで著作を世に問う学者はきわめて少なくなった。一人で通史を書く学者もまれだ。そうした意味で、フクヤマは貴重な存在であり、また学者というより思想家と呼ぶのが相応しい。――<解説より>
(原題)
The Origins of Political Order
第3部 法の支配
第17章 法の支配の起源
第18章 教会が国家になる
第19章 国家が教会になる
第20章 東洋の専制国家
第21章 定住する盗賊
第4部 政府の説明責任
第22章 政治における説明責任の誕生
第23章 私益追求者たち
第24章 海を渡った家産制
第25章 エルベ川の東で
第26章 完全な絶対主義を目指して
第27章 課税と代表
第28章 なぜ説明責任なのか? なぜ絶対主義なのか?
第5部 政治制度の発展の理論を目指して
第29章 政治制度の発展と衰退
第30章 政治制度の発展の過去・未来
フランシス・フクヤマ[フランシス フクヤマ]
著・文・その他
会田 弘継[アイダ ヒロツグ]
翻訳
内容説明
自由民主主義が機能し、政治に秩序が生まれるためには、「国家」「法の支配」「政府の説明責任」この3制度のバランスが鍵を握る。
目次
第3部 法の支配(法の支配の起源;教会が国家になる;国家が教会になる ほか)
第4部 政府の説明責任(政治における説明責任の誕生;私益追求者たち;海を渡った家産制 ほか)
第5部 政治制度の発展の理論を目指して(政治制度の発展と衰退;政治制度の発展の過去・未来)
著者等紹介
フクヤマ,フランシス[フクヤマ,フランシス] [Fukuyama,Francis]
1952年アメリカ・シカゴ生まれ。コーネル大学で古典哲学を学んだ後、ハーバード大学大学院で政治学博士号を取得。ランド研究所を経て、1980年代に米国務省政策企画部で中東・欧州を担当。1989年11月、ベルリンの壁崩壊直前に外交専門誌『ナショナル・インタレスト』に発表した論文「歴史の終わりか?」は大きな波紋を投げかけた。現在は、スタンフォード大学でシニア・フェローを務める
会田弘継[アイダヒロツグ]
1951年埼玉県生まれ。東京外国語大学英米語学科卒業後、共同通信社に入社。ワシントン支局記者、ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長を歴任した後、現在は特別編集委員を務める。アメリカ現代思想史・政治・外交に関する論文多数。関西大学客員教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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