よろず御探し請負い候

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062171243
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

江戸で「御探し物請負屋」の看板をあげている藤井文平。2人の押しかけ助手とともに依頼品を探索し、人の心の機微を知る。

貧乏浪人の息子である藤井文平は、小柄でまだ元服前の前髪立ちだが、少しでも家の暮らしの足しになればと、2年前から「御探し物請負屋」という看板をあげている。
ひょんなことから知り合いとなった旗本妾腹の部屋住みで、色男の森川哲哉と、御書院番組頭の三男坊で、岩と呼ばれるほど大柄な本田岩五郎が、暇つぶしの押しかけ助手として文平を手伝ってくれている。2人はそれぞれ剣の達人、かつて昌平黌に学んだ秀才でもある。
いずれも一筋縄ではいかない3件の依頼品の探索に、凸凹3人組が江戸を駆ける。古美術や江戸の風物を盛り込みながら、人の心の機微を描く、連作長編時代小説。

内容説明

物、人、そして心まで。何でも探す凸凹三人組。江戸で「御探し物請負屋」をやっている藤井文平は元服前の十六歳。優男の森川哲哉と、巨漢の本田岩五郎が、暇つぶしの押しかけ助手として文平を手伝っている。一筋縄ではいかない探索に、古美術や季節の風物を盛り込んで描く珠玉の連作時代小説。

著者等紹介

浅野里沙子[アサノリサコ]
東京都生まれ。2009年、時代小説『六道捌きの龍 闇の仕置人無頼控』でデビュー。2010年1月に逝去した北森鴻氏とは公私にわたるパートナーであり、氏の急逝によって中断していた小説誌連載を書き継ぎ、長編ミステリー『邪馬台 蓮丈那智フィールドファイル4』を2011年10月に連名にて刊行した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マサキ@灯れ松明の火

12
【頂き物】元服前の16歳の文平は、「御探し物請負屋」をしている。ひょんな事から、武家の次男「哲哉」と武家の三男「岩五郎」の大人2人に押し掛け手伝いをしてもらうことに‥3編の話が収められておりますが、この探し物があの探し物に絡まって、更にこちらに絡まると。それぞれ、ホロリとさせられますが、少し軽いタッチの作品ですね。2016/12/28

あかつき号

12
初著者。装丁の絵のようにあっさりかと思ったら、意外に心に絡まるものがあった。アイディアとしては面白く、それを真面目に書いているところに共感。2016/05/23

のこ

12
16歳の少年・文平が、助手である哲也・岩五郎と共に人々の無くしものを探していく連作集。全部で3話入ってます。■だんだん文平にデレデレになっていく哲也さんにこっちもニコニコ(笑)なんだかんだ言いつつも文平を甘やかしちゃう岩さんにも。■文平が16歳のわりに幼いなぁというのと、少し文章が読みづらく、話も把握しにくいのが難点ですが、面白かったです。2014/07/22

ごへいもち

7
文庫版で読了2024/12/02

mikeko

6
H24年1月発行、11年後に一読です。★大事な失せ物を探し出す仕事を営む元服前の16歳の少年文平。偶然であった2人の若者哲哉と岩五郎が文平の仕事を手伝い失物を見つけていく連作集。失せ物探しにあちこちと3人で駆けずり回り、失せ物に近づいていく過程を3人と一緒に喜怒哀楽を感じつつ読み進めた。平和に見えるご時世だが、いつの世もきな臭い出来事は後を絶たないようだ。出世街道から外れ大きなお役目にも着けず将来の夢など見れない3人が懸命に失せ物探しを行う様子に諦めず行動することの大切さを感じさせられた。★次にまいります2023/12/17

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