内容説明
この本には、意思決定、意思伝達、合意形式の道具としての統計的方法が書かれており、裁判の場において統計的な考え方が要求される場面が書かれている。
目次
1 不確実性を扱う基礎数理と不確実性下での意思決定(確率;不確実性下での意思決定;確率を用いた意思決定;追加情報の経済的価値)
2 統計思考と合理的討論(合理的討論;統計表現;原爆症認定裁判における討論:ロジックマイニング;討論の技術と作法)
3 事実の認定を支える証拠と公的な判断(証拠と向き合う統計学;Bayes法から見た推論と仮定)
4 法と統計学(アメリカにおける統計的証拠―歴史的背景;サーベイ調査;日本における判例)
5 裁判における科学的な証拠/統計学の知見の評価と利用(裁判における科学的な証拠;裁判における統計学の知見の評価と利用;むすびに代えて)
著者等紹介
石黒真木夫[イシグロマキオ]
1946年生まれ。1969年東京大学教養学部基礎科学科卒業。1974年統計数理研究所第5研究部研究員。2010年統計数理研究所教授として定年退職。現在、統計数理研究所統計相談担当特命教授
岡本基[オカモトモトイ]
1978年生まれ。2002年東洋大学経済学部経済学科卒業。2009年東洋大学大学院経済学研究科経済学専攻修了。現在、情報・システム研究機構リサーチ・アドミニストレーター
椿広計[ツバキヒロエ]
1956年生まれ。1982年東京大学大学院工学系研究科計数工学専攻修士課程修了。現在、統計数理研究所データ科学研究系教授
宮本道子[ミヤモトミチコ]
大阪府生まれ。ニューヨーク州立大学バッファロー校デザイン学部グラフィック・デザイン学科卒業。UCLA Graduate School of Management修了(MBA:経営管理学修士)。筑波大学大学院経営・政策科学研究科博士課程修了、経営学博士。筑波大学大学院ビジネス科学研究科企業法専攻博士課程(前期課程)法学修士。現在、秋田県立大学経営システム工学科教授
弥永真生[ヤナガマサオ]
1961年生まれ。1984年明治大学政治経済学部経済学科卒業。1986年東京大学法学部第1類卒業。現在、筑波大学教授
柳本武美[ヤナギモトタケミ]
1943年生まれ。1968年大坂大学院基礎工学研究科修士課程修了。1973年工学博士。現在、統計数理研究所・名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。