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生き方と哲学

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  • サイズ B6判/ページ数 291p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062170390
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

出版社内容情報

「生き方」を変えるとは、どういうことか。前期『論考』と後期『探究』の間で、決定的に生き方を変更したウィトゲンシュタイン。その哲学に導かれながら、「自分時間」を実現する生き方を考察する。

内容説明

ウィトゲンシュタインは前期と後期でどう変わったのか?アリストテレス、キルケゴール、ニーチェ、ドストエフスキーなどの豊饒な思索と言葉に寄りそいつつ、今こそ根源的に考える。

目次

第1章 生き方についての思考(生き方について考えるとはどのようなことか?;生き方についてどのように語ることができるのか?;生き方とは何か)
第2部 人間の生と自分として有ること(生き物としての人間、生き物にとっての生;人間の生;我々の生と貨幣;人生の時間割と自分時間)
第3部 人間による自分時間の自己破壊(自分時間の自己破壊としての理想主義とニヒリズム)
第4部 人間的世界と倫理的知(他者と生きる倫理的知へ;倫理的未来へ)

著者等紹介

鬼界彰夫[キカイアキオ]
1954年生まれ。筑波大学教授。専攻は、言語哲学、ウィトゲンシュタイン研究(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ichiro-k

15
自分の考えの整理ができた。 自らを思うに、初老に差し掛かり、今から「新たな志」を抱いたり、「以前の志」を思い起こしても「命の残り時間が少ない」と思うがゆえ、そして仮にあと20年生きながらえたとしても「加齢による体力の衰え、記憶力の減退など」を感じているがゆえに、将来への不安(経済的な不安も含む)に立ちつくしている。 本書にあるように目的達成行動(キーネーシス)のみに取りつかれているのであろう。正直、精神的に疲れている。 しかし最近、まさに「自分の」時間である「なにものにも代え難い体験」(一昨年の長女の結婚2012/05/05

Kazehikanai

7
フィリップ・マーロウやアリョーシャ・カラマーゾフが登場しつつ、アリストテレスに集約される生き方をめぐる思索。自分時間の意義、理想主義や現代倫理学への主張など興味深い。賞賛のためではなく、それ自体が快いから行う善という考え方は同意できるが、それ自体が利己的行為に陥るというジレンマを内包しているようで歯がゆい。よりよく生きることは時間と経験と思考と努力を要するというのはごもっとも。人間性を高める努力を、考えつつ、迷いながらも行為していくという姿勢が必要か。読みやすく示唆に富む一冊。生き方に正解はない。2015/05/16

くろすけ

2
生き方の話は、どうしても具体的ではなくふわっとしたものになる理由がわかった気がする。理想や倫理の根拠を外部に置くことが危険なことであるから、一人一人の中にあるべきなため客観的に個々のことを書けないのだ。だから文学や神学の個別の事例に、語りえぬことが含まれる。内容については個人の行動としては、目的論的な行動は必要最小限にし、特に目的もなくやりたいことをやる自分時間を増やしたり、壊すようなことを回避せよというもの。鶏の声を聞け。他人との関わりあいについては、客観的に善いからではなく、自分が善いと思うことをしろ2014/12/04

たいき

1
惨敗!笑 レベル足りずに理解が追いつかない。 「より良い」は常に良いことか…の章は強く共感しました。 悔しいのが、「ボクはそう思わないなぁ」というだけの感想が思い浮かんだこと。何がどう同意できないか分からないけど、感覚的にそう思わないなあとしか言えないのが多かった。 2022/02/10

ひち

0
結論がのんのんびよりに見えるのんな。2015/09/22

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