内容説明
朝鮮王朝末期―激動の時代、愛と土地に生きた美しき女性チェ・ソヒの人生―。韓国が誇る「国民文学」大戦終結と共についに完結。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
umeko
5
ダイジェスト版ではなく完全版が読みたかったと思うほど面白かったですし、韓国の歴史と文化についても勉強になりました。ソヒとキルサンの関係が、すっきりしないままに終わってしまったのは残念。「あとがき」にもありましたが、もう少し先の時代まで書きたかったのかもしれませんね。この先も激動の時代が続くのですから…。高邁な物語でした。2012/05/23
Jeanie
1
サンヒョンがそうであったように祖国(土地)への思いを感じる。近代の日本には、その地を追われ、奪われることなくきている。祖国というものは侵略されることなくその地で生まれた民族のものである、という訴えを聞いた。 それにしても誤植の多さが残念!2012/05/24
Hiroshi Takeshita
0
約50年。登場人物は100人くらいか。ありとあらゆる立場の人々を描きたかったのだろう。人の多さは記憶を文章として残したいという恨の現れであろうか。淡々とした中に、行間に込められた想いが胸を打つ。その恨こそは『大地』を遥かに越えて『戦争と平和』を凌駕すると言っても良い。2016/04/15
-
- 和書
- さくら草 創元推理文庫