• ポイントキャンペーン

金閣寺の燃やし方

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 257p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062166195
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

内容説明

「金閣寺焼失事件」に心を奪われた二人の作家・三島由紀夫と水上勉。生い立ちから気質まで、ことごとく対照的な二人を酒井順子が解剖。面白すぎる新・文芸評論。

目次

はじめに
金閣寺
母と故郷
寺と戦争
美と女
生と死
おわりに

著者等紹介

酒井順子[サカイジュンコ]
1966年東京生まれ。2003年刊行の『負け犬の遠吠え』で婦人公論文芸賞、講談社エッセイ賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

さつき

79
インパクトのある題名に惹かれて。金閣寺放火事件を題材に作品を書いた三島由紀夫と水上勉。2人の作家が事件のどういった面に衝撃を受けたか。犯人の修行僧との共通点は?など分かりやすくまとめられています。東京生まれ学習院出身の三島と、若狭の寒村に生まれ、口減らしのため寺の小僧になった水上。2人の生い立ちを対照的に捉えることで、よりドラマチックに感じられます。『金閣寺』を読んだのは学生時代だし、水上の作品はほとんど未読なので、この機会に読んでみたくなりました。2021/01/05

♡ぷらだ♡お休み中😌🌃💤

58
読みともさんのレビューに惹かれて手にとった1冊。本書は、昭和25年林養賢が金閣寺に火を放って全焼させた事件をモチーフに、水上勉と三島由紀夫の2人の作家が作品を書いたものを比較した1冊。作品はもちろん、2人の作家自身の生き方や美意識なども比較されていて興味深い。水上勉は犯人と同じ様な境遇だったため寄り添った作品になっていて理解しやすかったが、三島由紀夫は、フィクションであり複雑な心を反映しているので難解だった。それぞれの実際の作品『金閣寺』『五番町夕霧楼』『金閣炎上』も読んでみたい。2021/03/09

takaC

35
なるほど。だから、『金閣寺の”燃やし方”』なのか。とても面白かった。酒井さんGJ!2011/04/26

スノーマン

29
対照的な二人の作家が描いた金閣寺事件。酒井さんは単純に好きすぎてはまっていて楽しんでるだけやろうけど、自分の足で目で鼻で感じながら取材しているので読んでるこちらもとても楽しい(笑)三島も水上もどちらも知れば知るほど気になるひとだ!どちらの著作もほとんど読んでいないので、酒井さんのおかげでわしわし興味が湧いてきた〜。2015/05/17

ちゃま坊

19
水上勉(みずかみつとむ)を(みなかみ)とずっと読み間違えていたことに気づく。原作の映画やドラマはいくつか観ている。三島由紀夫は10代の頃学習雑誌に「潮騒」が紹介されていて代表作何冊かを読んだ。金閣寺放火事件をこの二人の有名作家が書いている。そして金閣寺を放火した犯人林養賢。この3人の生涯を並べて比較している。林養賢と水上の生い立ちは驚くほどよく似ている。こちらが陰とすると三島は陽。三島の死に方は金閣寺炎上のように派手。こういう視点もなかなか面白い。2022/01/30

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/668205
  • ご注意事項