内容説明
時代は移っても変わらぬことだらけ。単行本未収録の「辛口コラム」が甦る!こんな時代に誰がした。世間を一喝するコラムを厳選した正真正銘の新刊。
目次
1 「辛口コラム」と人は言う(家と言葉;老人のいない家庭は家庭ではない ほか)
2 犬の振りみてわが振りなおせ(「成人の日」は遅すぎる―むかしは十五で元服した;そばやの風鈴 ほか)
3 ポケットの中の千円札(にが笑いのすすめ;大衆このエゴイスト ほか)
4 商品としての言論(私は世論を信じない;なにが「言論の自由」か ほか)
5 とかくこの世はダメとムダ(職人はプライドを取戻せるか;南京虫・とんがり靴・自家用車 ほか)
著者等紹介
山本夏彦[ヤマモトナツヒコ]
1915年、東京下谷根岸に生まれる。24歳の時「年を歴た鰐の話」を『中央公論』に発表。1955年、『木工界』を創刊。編集兼発行人をつとめ、1961年、『木工界』を『室内』と改題。同誌に「日常茶飯事」、『文藝春秋』に「愚図の大いそがし」、『諸君!』に「笑わぬでもなし」、『週刊新潮』に「夏彦の写真コラム」を連載。1984年に「世相を諷刺しながら真の常識の復権へ寄与」したとして菊池寛賞を、1990年に『無想庵物語』で読売文学賞を受賞した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ophiuchi
3
昭和30年代、40年代に書かれた文章が中心で、さすがにズレを感じるものもあるが、痛烈なマスコミ批判などは現在でも通用する。2011/07/28
伊勢田和良
1
山本夏彦「とかくこの世はダメとムダ」を読みました。 まさか、こんな本が、発行されるとは思いませんでした。 山本夏彦老師が、亡くなって8年後の2010年に発表された本です。 夏彦翁の本は、昭和34年のデビュー作「日常茶飯事」からすべて持っており、50冊位になります。 全て読んでいると思っていました。 ところが新聞・雑誌に発表されたものの単行本に収録されずに埋もれていた文章が数多くあったようです。 発表先は「文藝春秋」「婦人公論」「朝日新聞」「暮らしの手帳」「月間ペン」「小説新潮」「藝術生活」「室内」「2015/10/11
アイコアラ
0
二十年前のエッセイなので少し文章は難しめ だけど、テレビに対する批判、新聞に対する批判、大衆に対しての批判はとても面白いものだった。 大衆は嘘をつくこれは覚えておこう2014/07/22