漢詩の美しい言葉―季節

個数:
電子版価格
¥2,640
  • 電子版あり

漢詩の美しい言葉―季節

  • ウェブストアに2冊在庫がございます。(2025年07月05日 22時31分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 344p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784798186054
  • NDC分類 921
  • Cコード C0098

出版社内容情報

思わず声に出して読みたくなる、美しい漢詩の言葉

近年、漢詩漢文にはあまり触れる機会がなくなりました。漢詩漢文は、中国の古典を日本式に読む訓読によって読むことで、中国の古典が日本の古典になり、さらに熟語などになっています。私たちは知らないうちに漢詩の言葉を日常的に使っているのです。70歳を「古稀(こき)」というのは、杜甫の「人生七十古来稀なり」という詩が出典です。野球の「敬遠」も『論語』の「鬼神は之を敬して遠ざく」からきています。漢字の熟語、四字熟語のほとんどは漢詩漢文が出典と思ってよいでしょう。愛誦される漢詩も多く、「春眠暁を覚えず」のようについ口ずさんでしまうものもあります。

高尚で堅苦しいと思いがちな漢詩は、実は親しみやすいものです。動植物や風景、季節などをモチーフに、現代に生きる私たちが共感できるような情感が込められています。ちょっとした時間に漢詩の一節を読むと、古代の中国や日本の人も、こんな風に人生を楽しみ、悩み、悲しんでいたんだなと、疲れてささくれだった気持ちがほどけていきます。この本ではもっと漢詩に親しんでいただけるよう、「美しい言葉」を入り口に、イオクサツキさんの美しいイラストとともに漢詩を紹介します。

今回のテーマは「季節」です。私たちの暮らしに寄り添い、古来変わらない季節の情感や風物を詠んだ、100の美しい漢詩の言葉や表現を取り上げます。唐代を代表する白楽天や李白、杜甫をはじめ、孟浩然、王維、范成大(はんせいだい)などの漢詩だけでなく、菅原道真や夏目漱石などの日本の漢詩も紹介します。

糸のようにしだれている柳の枝を「柳糸(りゅうし)」と表現します。これは「柳の枝がなびくように、私の思いもあなたになびく」と恋心を表す言葉でもあります。また、空をいうときに春は「蒼天」、夏は「昊天(こうてん)」、秋は「旻天(びんてん)」といいます。

そのものずばりの端的な表現もよいですが、多様でやさしく、美しい言葉や表現に触れることで、何気ない言葉でも想像がふくらみ、美しい風景が見えてきます。やさしく美しい言葉は、私たちの心を慰め、勇気を与えてくれます。古い詩が古典として残っているのは、いつの時代も人々がやさしさを欲しているからに違いありません。美しい言葉を入り口に豊かな漢詩の世界に触れてみてください。

〈著者〉
鷲野正明(わしのまさあき)
国士舘大学名誉教授。全日本漢詩連盟会長・千葉県漢詩連盟会長。長岡高専(工業化学科)を卒業後、大東文化大学中国文学科)、筑波大学大学院(中国文学専攻)を経て国士舘大学で教鞭をとる。明清時代の文人・文学を研究。漢詩創作の指導も行う。NHK-Eテレ「吟詠」の作品解説を担当。著書に『はじめての漢詩創作』(白帝社)、『漢詩と名蹟』(二玄社)、漢詩集『花風水月』など、監修に『中国の伝統色』(翔泳社)などがある。

内容説明

思わず声に出して読みたくなる、美しい漢詩の言葉を、春夏秋冬の4つの章に分けて紹介します。杜甫や李白、王維、白楽天など唐代を代表する漢詩人をはじめ、菅原道真や夏目漱石などの漢詩も掲載。

目次

第1章 春(月耀は晴雪の如く 梅華は照星の似し;偶たま解す春風の意 来たり吹く竹と蘭に ほか)
第2章 夏(柳絮の風に因って起こる無く 惟だ葵花の日に向かって傾く有り;梅子金黄 杏子肥え 麦花雪白 菜花稀なり ほか)
第3章 秋(歓楽極まりて哀情多し 少壮幾時ぞ 老いを奈何せん;心緒揺落に逢い 秋風聞くべからず ほか)
第4章 冬(老愁は葉の如く掃えども尽き難し 〓〓声中 又秋を送る;何ぞ耐えん 秋吟独居を賦するに ほか)

著者等紹介

鷲野正明[ワシノマサアキ]
国士舘大学名誉教授。全日本漢詩連盟会長・千葉県漢詩連盟会長。NHK‐Eテレ「吟詠」の作品解説を担当(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ekoeko

1
季節がテーマの漢詩。イラストもよい。2024/12/18

中村蓮

0
ガチ中華より町中華が日本人の舌にあっているように、日本の漢詩の方が日本人の心には沁みる気がします。(サンプル数1) 中国の漢詩も感性の違いが面白くはありますけど、喜怒哀楽がはっきりし過ぎているし、心象風景としてもストレートすぎるというか、陰影がなくて、しみじみと感じ入る、共感することはできませんでした。2025/03/20

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22208402
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品