出版社内容情報
松谷 みよ子[マツタニ ミヨコ]
著・文・その他
内容説明
松谷みよ子の美しい文章で、昔話を読むように神話を楽しめる。第一線の絵本作家の美しい挿画がふんだんに入り、絵本のように読みやすい。この1冊で日本の神話のおもだったお話がすべて読める。写真・図版・コラムを豊富に掲載。時代背景やいまの暮らしとのつながりがわかる。
目次
天地の始まりのお話(国生み;ヨモツヒラサカ ほか)
地上をおさめたオオクニヌシのお話(ふくろをせおった神;オオナムジ、根の国へ ほか)
アマテラスの子孫が地上をおさめたころのお話(ニニギ天下る;コノハナサクヤヒメ ほか)
高千穂から大和へうつったあとのお話(ノミノスクネ;ヤマトタケル、討伐の旅に ほか)
日本各地につたわるお話(赤神と黒神;つばきの湖 ほか)
著者等紹介
松谷みよ子[マツタニミヨコ]
児童文学作家。1926年、東京に生まれる。作家の坪田譲治氏に師事。1951年『貝になった子供』(あかね書房)を出版し、児童文学者協会新人賞を受賞。1956年より民話採訪を始め、民話の世界に惹かれる。1960年、信州に伝わる小泉小太郎伝説などをもとにして書いた『龍の子太郎』(講談社)が国際アンデルセン賞優良賞を受賞(1962年)。また、1964年に出版した『ちいさいモモちゃん』(講談社)では野間児童文学賞を受賞した。「松谷みよ子民話研究室」主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Kyoko
8
初めて神話を初めから終わりまで読んだ。神さまの時代から神武天皇につながるまでいろんな話があった。昔の人々は山に川に海に至るところに神の存在を感じていたのだと思う。あとがきで編者が言っているように、日本の神話と歴史を混同することなく、大切にしていきたいと思った。2013/01/21
ようこ
4
小二の教科書に出ている「いなばのしろうさぎ」に関連し、何か神話を読んでほしいというリクエストをいただいたので、神話が時系列でたくさん紹介されているこの本を検討してみた。この本、神話についてのマメ知識もたくさんでていて優れモノではあるのだが、教科書に比べると元の古事記により忠実な内容になっているらしく、そこが却って2年生には混乱を招きそうなのでやめた。人名なども難しい。が、とりあえず小学校に置く日本の神話の本を一冊選べということになれば、これでいいと思う。2011/07/07
31
3
どうやら、子ども向けらしいが、自分には丁度いい感じ。絵や解説がふんだんだし、何となく知っている話も幾つかあって、飽きずに読める。失礼ながら、神様、自分勝手で、やりたい放題。美女好きで、恐ろしく暴力的。神話、すごいな…2014/11/02
ひとみ
3
子供の読み聞かせにちょうどいい古事記の本は無いかと探していて見つかったのがこちら。読んでみると面白くて親の方がハマる。用語の解説や神話や民俗についてのコラムもあり、痒い所に手が届くしくみになっているなぁと感心した。2012/12/14
Manabu Tokushima
2
古事記。 毎朝少しずつ子供に読み聞かせをして読了。 古事記独特の言い回しや神々の難しい名前は大胆に省略して、お話として読みやすくなっているので、挫折しないで読めるという点ではとてもよい。2019/05/25