悪と仮面のルール

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  • サイズ B6判/ページ数 355p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062163705
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「邪」の家系に生まれた僕は、この巨大な悪を超えられるのだろうか。
11歳の時、「邪」として育てられることを宣告された僕は、父親が14歳になるときに見せると言われた地獄を前に、父の殺害を決意する。屋敷で一緒に暮らす香織との完全な幸福を守るためには、悪で構わないと思う。

内容説明

父から「悪の欠片」として育てられることになった僕は、「邪」の家系を絶つため父の殺害を決意する。それは、すべて屋敷に引き取られた養女・香織のためだった。十数年後、顔を変え、他人の身分を手に入れた僕は、居場所がわからなくなっていた香織の調査を探偵に依頼する。街ではテログループ「JL」が爆発騒ぎを起こし、政治家を狙った連続殺人事件に発展。僕の周りには刑事がうろつき始める。しかも、香織には過去の繰り返しのように、巨大な悪の影がつきまとっていた。それは、絶ったはずの家系の男だった―。刑事、探偵、テログループ、邪の家系…世界の悪を超えようとする青年の疾走を描く。芥川賞作家が挑む渾身の書き下ろしサスペンス長編。新たなる、決定的代表作。

著者等紹介

中村文則[ナカムラフミノリ]
1977年愛知県生まれ。福島大学卒業。2002年、『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。2004年、『遮光』で野間文芸新人賞、2005年、『土の中の子供』で芥川賞、2010年、『掏摸』で大江健三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

遥かなる想い

282
『邪』の世界を軸に一組の男女を描く。 僕のひどく感情のない独白が物語に緊迫感を 与える。香織への想いから始まった「邪」への 訣別と父の殺害..だがすべてが父の掌で 踊らされているという感覚は読書のスピードを 加速させる。感じる鬱積した負の感情は 何なのだろうか..沈殿していく破局への 予感..そして根底に流れる香織への暗い情熱.. だが終わりはある意味香織と僕の愛情物語、そんな印象が強い物語だった。2016/02/28

kariya

103
少年は邪の家系に生まれた。この世に破壊と絶望をもたらすようにと。だが少年を悪として作り上げる目的として「使われる」筈の少女と出会った時に、生じたのは悪ではない何かだった。たとえ少女を守る為に、少年が外せない仮面と共に手を汚し続けたとしても。長じた主人公の、そしてかつての少女の回りで起こる不審事と、纏わりつくテログループと別の邪の存在の影。人は生まれついたようにしか、抗えぬ力に流されるようにしか、転がり落ちた場所でしか、生きられないのだろうか。この物語は一つの答えだ。儚く消え去る、けれど強く目を射す一瞬の。2010/11/06

Tsuyoshi

78
「幸福とは閉鎖である」邪の家系に生まれ、邪として育てられた久喜が好きになった久喜家の養女・香織を守るために父親を殺め少女に危機が訪れる度に殺人を重ねていく話。歪んではいるもののある意味純愛小説ともいえる展開にはそれなりに引き込まれたが、物語以上に幸福や殺人に対する作者の思想性が色濃く反映されており、改めて考えさせられる事になった。2018/01/17

ケイ

50
100周年書き下ろしということで、期待して読み始めました。ただ、内容は、SFアニメ(きちんと見たことはありませんが)のストーリーのように感じ、つまらなかった。「邪」を生み出すというテーマに負けているような。中村さん、作風が変わったんだろうか。2014/02/18

紫 綺

49
最近簡単に親や子をまた人を殺す人に読んで考えていただきたい。同種を殺す生き物は共食いをするごく少数を除き、人間くらいなのだと。今の世の中、殺人が多すぎる。そんなのは進化じゃない。便利が退化を呼び込んでいるのでは?やはり人情は必要不可欠な人間的センテンスだということを痛感した。読み始めはスケールの小さい不毛な話だと思っていたが、最後の最後に救われる展開に少々安堵する。これを読むにはかなりのマイナスエネルギーを要します。覚悟召されい。2010/10/17

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