内容説明
20年以上もファッション誌のパリ支局長として活躍した著者が、選びに選んだ自分だけのお気に入りのフランス。最先端のファッション、カルチャーから、文化人たちがたむろした素敵なカルチェまで情報満載。
目次
パリにも、ミネラルウォーターがある?
地元で人気の高級プチ・ブランド子供服
しあわせはシーツの中に
文学者たちのパリ
薔薇園の昼下がり
パッサージュの盛衰
レースを編む男たち
この世でもっとも美しい夕陽
老木と小さな教会
アロマテラピィーとおばあさんの知恵袋〔ほか〕
著者等紹介
村上香住子[ムラカミカスミコ]
20歳のときにフランス人と結婚して渡仏。その後小説の翻訳などを経て、ファッション雑誌のパリ支局長として活躍後帰国(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
360
タイトルにはフランスを冠しているが、実質的に大半はパリの話題である。この人は、パリにあってパリっ子以上にパリを謳歌しているのだが、それでもやはり異邦人であり、その異邦人であることの故に本書は成り立っていると言える。すなわち、パリに同化しつつ(あるいは凌駕しつつであるかもしれない)、パリを客観的な視点から眺めてもいるのである。それにしても、これほどまでにパリを堪能できたら、それを語りたくなるだろう。しかも母語で。それが彼女がこれほどもパリに順化しながらも帰国することにした理由だろう。2022/04/16
きりぱい
8
パリでの暮らしを思い出したエッセイは、装丁から感じるイメージとは違って思わぬ読み応え!さすがフランス文学の翻訳から、雑誌の特派員としてフィガロやエルの事務所で活躍したというだけあって、しばらくパリで暮しました、みたいな体験談や単なるガイド本とは違う!(それも好きだけど) ディープな情報を盛り込みつつ、歴史や文豪ゆかりの話など内容に広がりがあって面白く、多方面で知り合う華麗な面々には驚きの夢見ごこち!2010/10/13
Charlie
4
久しぶりに彼女の本を読んだが、フランスの豊饒な文化のシックな世界を美しい日本語で垣間見させてくれる幸せを堪能。相変わらず、文学、ファッション、映画界の驚くような著名人が彼女の人生に交差してくる事にも驚く。素敵なお店、美味しそうなレストラン、洒落たホテルの情報の数々も見逃せないが、センスを教えてくれる所も好き。どんな高級ブランドのプレゼントでもそのままでは失礼だし品が無いから、そこのラッピングを外して自分でやり直すと言った所はヨーロッパらしく大いに勉強になった。2013/05/21
moani
2
これを読みながら、なぜかフランスに行きたいという夢見心地にはならなかったな。世界が違いすぎる?プルーストは読みたくなった。豊かな香水の文化も素敵だなと思った。2014/08/08
ayako
1
パリで働く女性の目線の街物語。2023/05/14