北欧紀行 古き町にて (復刻普及版)

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  • サイズ B5判/ページ数 173p/高さ 27cm
  • 商品コード 9784062163392
  • NDC分類 293.89
  • Cコード C0095

内容説明

1962年にデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、フィンランドを3ヵ月かけてスケッチ旅行で巡った著者が、名人の手を借りて作り上げた幻のリトグラフィ装画本。

著者等紹介

東山魁夷[ヒガシヤマカイイ]
1908年(明治41)7月8日、東山浩介、くにの次男として横浜に生まれる。本名新吉。1926年(大正15)東京美術学校(現・東京藝術大学)日本画科に入学。1929年(昭和4)10月、“山国の秋”(戦災で焼失)が帝展に初入選。1931年(昭和6)東京美術学校日本画科を卒業、川端奨学資金賞を受け研究科に進学。結城素明に師事し、自ら「魁夷」を雅号とする。1946年(昭和21)3月、第1回日展に落選。10月、第2回日展『水辺放牧』入選(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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みなごじら

3
昭和37年の春から夏にかけて三か月にわたる北欧旅行をリトグラフと文章で綴った画文集。全体にメルヘーンな雰囲気だが、タブローでもほとんど人を描かない東山魁夷はやはり人間にあまり興味がないのか。文章からは絵のように美しい町並みや木々や湖などの景色が鮮明に立ち上がるのだが、市場や夏至祭の人混みからは逃げるように離れ、遠くから小さな点景として人を眺めるのがお好きなようです。旅のあいだに木々は芽吹き、若葉は少しずつ緑を濃くし、最後に戻った夏を謳歌するコペンハーゲンの、色鮮やかで心浮き立つページが印象的だった。2014/11/17

にかの

1
かつて幻の画集と言われる一冊がありました。文・挿絵を東山魁夷が手がけ、序文を川端康成が書き、100部のみ作成されたその本は東山魁夷自身の北欧への長期旅行、その紀行文でした。この本はそんな幻の一冊が廉価版として再販されたものです。東山魁夷は美文家としても有名であり、その実力はかねて親交を重ねていた川端康成も認めるところでした。まるで時が止まったかのごとく、なお拡がり続ける雪国の景色、その中に見られる様々な交わり。願わくば、いつか私も同じ景色を見てみたいものです。2012/09/15

Robbie

1
とてもゆったりした時間を味わえるぜいたくな旅行記。何十年も前の旅なのにあまり古臭く感じないのは、欧州諸国の古都が現在も昔と変わらぬ町並みをとどめているからなのでしょう。版画がすべて大きく掲載されていたらもっとよかったのに!2012/04/15

のっち

1
画家の目線で美しい景色が色彩豊かな文章で語られていく。同じルートを辿って北欧を旅したくなる。挿絵がものすごく可愛くて、これを見るだけでも価値あり!2010/08/22

コンタミ

0
東山魁夷が夫婦で北欧旅行した際の随筆と、挿絵で魁夷のリトグラフィが収録されている。静謐に綴られる随筆も素晴らしいが、リトグラフィが大変に温かく良い絵なので、絵を見ているだけでも楽しい。 さらに、川端康成が本書の解説を寄せていて、それも味わい深い。2020/09/01

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