草の上で愛を

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草の上で愛を

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  • サイズ B6判/ページ数 207p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062162326
  • NDC分類 K913
  • Cコード C8093

内容説明

「この人、カッコイくない?」チイちゃんが指さしたのは、派手なピンク色のヘルメットを小脇にかかえ、これまたピエロの衣装みたいに派手なカラーリングの服を着た男の人が馬のとなりに立って笑っている写真だった。「いっしょに行かへん?競馬場…」それは今まで友達から受けたどんな誘いよりも新鮮さとおどろきのあるものだった―芝生のグリーンに彩られた、いとおしい日々。第50回講談社児童文学新人賞佳作受賞作。

著者等紹介

陣崎草子[ジンサキソウコ]
1977年、大阪府生まれ、東京都在住。大阪教育大学芸術専攻美術科卒業。立体造形会社、デザイン会社に勤務後、イラストレーターとなる。歌人としても活動し、歌人集団「かばん」に所属する。『草の上で愛を』で第50回講談社児童文学新人賞佳作を受賞。小説は『草の上で愛を』がデビュー作となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tokotoko

21
暑さで動きが鈍りがちな私の脳は、児童文学がちょうどよかったりする。5冊ほど借りてきたうちの1冊。表紙の色に魅かれた。2人の女の子の、小6~高1までの日々。親や先生や、意外な舞台「競馬」にかかわる人や馬や・・・登場人物は多岐に渡る。きれいごとばかりじゃない。いい人ばかりでもない。大人も子どもも、葛藤するシーンも正直に書かれていて、とても現実感があって!いろんな体験をして、やがて変化していく登場人物達。その爽快さに、人の逞しさが見えたことがうれしい。そして、「ノーテンキは才能だ」の言葉が私に喜びをくれたよ。2013/07/14

ちより

5
少女2人の小6から高2にかけての成長物語。自分だけの「何か」を追い求める日々はこの先もずっと続いていく。経過時間の割にページ数が少なくちょっと早足かなという気がする。ただ競馬シーンの描写はとても良かった。競馬場には何度も行っているけれど馬場には入ったことがないので、私もいつか芝の上を歩いてみたい。2010/11/06

yumiha

4
タイトルがイマイチだけれど、読み応えがあった。チイちゃんもカン子も魅力的だったし、リアリティがある。もちろん関西弁もOKでした。そして淀競馬場や栗東トレセンの場面がよかった。2010/07/09

ハルト

4
競馬というものを通して強く育まれた友情。親しかった友人との別れ。変わっていく友人と変わらないでいる自分への焦りや不安。少女の多感な時期に訪れる、そんなさまざまな思い。彼女たちの友情は、たとえこの先もう会うことがなかったとしても、競馬場の芝生の緑のように胸のうちに輝いて在り続けるんだろうなあと思う。すっごく競馬場にいってみたくなってうずうずしてしまった。2010/06/19

THE WATERY

3
チイちゃんとカン子が競馬を通じて友情を深めるお話。さらに久東家の父娘愛にジ~ン。。「競馬場のグリーン」が鮮やかに浮かぶ,爽やかな作品。2010/08/14

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