出版社内容情報
エリート同心、江戸の冤罪事件に挑む。
新米の隠密廻り同心・十兵衛に、北町奉行・遠山左衛門から直々の呼び出し。無実を主張する火付け犯の、捜査の洗い直しが下命された。――傑作長編時代小説。
内容説明
隠密、十兵衛が探りを入れているのは、材木屋への放火犯。が、関わる者が次々に殺され、解決の糸口を失う。闇に潜む刺客に、あえて身を晒すしかないのか。隠密同心の生き様を描く、傑作時代長編。
著者等紹介
稲葉稔[イナバミノル]
1955年熊本県生まれ。脚本家・放送作家などを経て、’94年『かまち』で作家デビュー。冒険小説やSF戦記など幅広い分野で活躍する。近年は時代小説に力を注ぎ、文庫書き下ろしで多くのファンの支持を集める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あかんべ
6
人物が一杯出てきてちょっと混乱した。自分の手下が充分に使いきれていない。2016/06/10
Ishiko
5
犯罪動機がイマイチ納得できない。そこまでするかな? 中間の忠助さんが世話女房のようでほのぼのしていて好き。2014/08/09
itijiku
5
時代小説ってあまり読んだことなかったけど・・・すごく読みやすかった。なかなか犯人にたどりつかなかい展開だったが、なんとなくこの人だってわかるところや、同心同士の足のひっぱりあい、たくましい庶民の生活観など安心して読めた。2010/06/21
あいべきん
3
うむ、想像よりも面白かったぞよ←なんか、生意気だなw しかし隠密って、こんなに世間に姿を晒していいんですか? 隠密同心ってこと自体、知られちゃマズイのかと思ってた。2022/10/03
ヌーン
2
暗い色の表紙とは裏腹に 途中のちまちまとした調べはありましたが読後感はさわやかです2024/04/08