島田荘司選アジア本格リーグ
第三面の殺人

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 362p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784062159425
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ボンベイ郊外に建つコロニアル・ゴシック様式の館、アルデシル荘を相続したヒラは、各界の名士を集めてハウス・パーティーを催した。招待客は天才作家、料理評論家、舞踏家、女性運動の闘士、ファッションモデル、実業家、高名な医師とその妻。毒舌家のコックは、晩餐用にインド三千年の歴史を食で表現した特別コースを用意していたが、その料理にはある特別な意図が秘められていた。次第に明らかとなる人々の過去と複雑な人間関係。不穏な空気の流れる中、ついに殺人事件が勃発する。嵐の襲来により孤立した館で、元警察官のラッリ叔母は事件解決に奮闘するが、第二、第三の殺人が…。“インドのクリスティー”スワミナタンの本格雄篇。

著者等紹介

スワミナタン,カルパナ[スワミナタン,カルパナ][Swaminathan,Kalpana]
1956年生まれ。インド、ムンバイ在住のタミル系作家。外科医として働きながら、児童小説、普通小説、ノンフィクション、ミステリーを執筆。元警察官のラッリを探偵役とする短篇集『謎めいた死』(1997)のあと、クリスティー風のカントリーハウス物を目指したという初の本格ミステリー長篇『第三面の殺人』(2006)で注目を集め、シリーズ第二作『園丁の歌』(2007)はベストセラーとなった

波多野健[ハタノケン]
1949年、京都市生まれ。東京大学教養学部教養学科アメリカ科卒業。ニューヨーク、ムンバイに駐在。2000年、「無時間性の芸術へ―推理小説の神話的本質についての試論」で第七回創元推理評論賞受賞。探偵小説研究会会員。ミステリー評論活動に加え、機関誌に本邦未紹介ミステリーの翻訳を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

とし

1
ほぼ読者には推理させる気はなく、最後に名探偵が解決するシーンを楽しませようとするタイプの、言い換えれば「ホームズ」型の小説。 しかし前半は料理と服装の説明ばかりが長々と続き登場人物の人となりの説明が不足しているため面白味がないし、事件発覚後の後半以降もだれが殺人者かと疑心暗鬼になるはずの状況下なのに全員まったく慌てた様子がなく淡々と話が進むので味気ない。2025/03/24

wm_09

0
クローズドサークルなのに、登場人物表に居ない人がゾロゾロ出てきて動き出す時点で怪しさ全開。訳のせいかもしれないが、人物造形に形容しがたい味がある。クリスティ流の形式は守られているが、伏線は雑だし狙いは不発だしで、楽しむべきは奇妙な雰囲気か。(稲)2010/10/25

にゃー

0
冒頭と料理の登場以降後半はすらすら読めたのだが。なかなかクリスティーの真似はできません。外国でクローズドサークルやられるとここまでピンと来ないとは思わなかった。連続殺人で尋問シーン解決シーンもしっかりあってちゃんと踏襲しているだけに残念。2010/09/09

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/604723
  • ご注意事項

最近チェックした商品