内容説明
出逢いの瞬間、別れの時、秘密の恋、至福の愛―こぼれそうな想いのすべてを十七文字に託し、揺れうごく恋心を瑞々しい感性と素直なことばで表現したまったく新しい句集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
双海(ふたみ)
13
今度は文庫本版で。「夕焼の中に脱ぐもの透きとほる」・・・羅(うすもの)。2014/12/24
Nobu A
8
黛まどか著書初読。96年刊行。俵万智の短歌に続き本書の俳句も堪能。両方とも公共の交通機関での通勤時に電車とバスの中で読了。サクッと読めるのが乙。どちらも贅肉を削ぎ落とした純度の高い一文と良く言われるが、正直本当にそうかなとも思う。推敲に推敲を重ねて削ぎ落としたなら分るが、一瞬の閃きで浮かんだのも多数あるだろうに。まあでも味わいがある。他方「サラダ記念日」にしても「B面の夏」にしても何度も読みたいかと言うと疑問。旅行先でふと目にする一句の方が個人的には趣があり感銘を受けそう。自分で俳句を作れると更に良い。2025/05/15
絵本専門士 おはなし会 芽ぶっく
7
教育出版国語 6年生 【令和2年度教科書著者紹介本】2021/05/24
あおさわ
6
想像できたり共感できたりする 恋模様が素直に心に感じられました。 でもちょっと毒もあったりしてw 「夜桜や ひとつ筵に 恋仇敵」とか 表に出ない修羅場に くすっと笑ったり。 心の表面や奥をすこしずつ かすっていく。 昔のJPOPの歌詞みたいな雰囲気もあり 相性が良かったです。 癒されました。2020/12/12
神瀬威彦
4
人生初めての句集。この一冊だけで決めるのはどうかと思うが、自分には短歌の方が合っていそうだ。そんな中でも気に入った句をいくつか。 「交換日記少し余して卒業す」「冷房の利き過ぎてゐる見合かな」「うしろからふいに目隠しされて秋」「冬夕焼追へば逃げゆくものばかり」2018/04/23