内容説明
未曾有の危機に瀕する天地に、女神・西王母の祈りを受けた三人の勇士が旅に出る。南平郡王の孫・千里、少林寺の僧・絶海、チャイダム高原の戦士・バソン。異なる地に育った勇士たちを待つのは、人類がついぞ克服できなかった、相手を想う絆の試練。魔神・共工が襲いくるなか、“五嶽真形図”が下す結論はいかに。日本ファンタジーノベル大賞受賞作家・仁木英之がこの世界の虚空に放つ、震天動地の英雄小説。
著者等紹介
仁木英之［ニキヒデユキ］
１９７３年生まれ。大阪府出身。信州大学人文学部卒業。２００６年に『夕陽の梨』（学習研究社）で第１２回学研歴史群像大賞最優秀賞、『僕僕先生』（新潮社）で第１８回日本ファンタジーノベル大賞を受賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
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感想・レビュー
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Yuna Ioki☆
51
992-195-37 ☆数字祭☆ 仁木英之作品初読み。装丁がカッコ良すぎな割に挿絵が少年コミックっぽいのが気に入らない٩(๑`^´๑)۶内容も小説を読むというよりRPGやってる気分に(¯―¯٥)しかも主人公性格悪過ぎというか、幼すぎる。。。西王母と東方公は河惣益巳氏の「火輪」のキャラクターの優しげな老夫婦の美男美女だったのに本作で東方公に情けないイメージが付いてしまった。。。2015/05/20
mikeko
12
H21年10月初版。13年目に一読。★かつて世界は「無」だった。西王母は天地を創造し秘宝「五獄真形図」が万物をつなぎとめ、人は種の争いを勝ち抜き天地での繁栄を許された。かなりの時が経ち「五獄真形図」を巡る争いが起きる。★３人の勇士、千里・絶海・パソン。３人のなかでは絶海に親近感を感じる。千里の性格には閉口していたが、経験は人を成長させる。千里の両親がつぶやいた「今の千里に必要なのは…」「ともに時を過ごせる友なのでしょう」相容れないと嘆くのではなく、相手を認め共存の可能性を模索し続けたいものだ。次に行く。2022/01/30
太陽
10
千里がちっとも精神的に成長しないので、生意気を通り越してただの高慢ちきで嫌なガキとしか思えず残念。装丁もいっそのこと、中のイラストみたいにしてライトノベルっぽく売り出した方がよかったんじゃないかな…2011/08/18
むつぞー
10
主人公・千里は将軍の父親と異形の母の間に生まれ、そのためか内心に力を持ち、武術に優れるものの、18歳になっても外見は５歳の身体のままです。だた精神年齢も５歳のまんまなんだよね～。傲慢で共感を持ちにくいのが、ちょっと残念だったかも。主人公の共感を持ちにくさを補ったのが、吐蕃の狩人の少年・バソンかな。もうちょっと読みたい部分はあるんだけど1作でキレイにまとまってます。どこかRPGゲームのような感じかな。2009/12/09
kakaka＠灯れ松明の火
8
僕僕先生シリーズが好きで本作に挑戦してみました。続きがありそうな終わり方ですが、最後にドラゴンボールが思い浮かびましたｆ＾＾；とはいえ、けっこう考えさせる部分もありました。2010/03/04
